283系特急形直流電車

諸 元

最大長  21300mm
最大幅  2850mm
最大高  3390mm
主電動機  WMT104形式(220kw)
制御方式  IGBT素子VVVFインバーター制御方式
制動方式  回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ制御方式・抑速ブレーキ
動力台車  WDT57形式
附随台車  WTR241形式

車内設備など

座  席  リクライニングシート
乗降扉(片側)  1扉・2扉
便所の有無  あり
その他  

概要

 関西地方のリゾート地で知られる南紀白浜。アクセス特急として特急「くろしお」号があり、昭和53年の紀勢本線新宮電化開業以来381系振り子電車を使用。JR西日本へ移行後は曲線通過速度を改良し、特急「スーパーくろしお」号の設定による速達化や利便性向上を図ってきました。しかし、高速道路網の整備が進むと更なる速達化、質の高いサービス提供等が求められ、381系では限界に達していました。更なる競争力増強を図る為に平成8年に本系列が登場しました。
 南紀白浜を結ぶ列車として、リゾート特急の魅力を持たせると共に、スピード感も合わせ持つデザインとされ、愛称は「オーシャンアロー」と命名され、キャッチフレーズに「海と太陽が大好きな列車」が設定されました。
 車体は振り子式を採用している事から、低重心化を図る必要がある事、傾斜時の接触限界の関係で車体高、車体幅は381系と比較すると僅かに小さい。普通鋼をメインとしていますが、海岸部の走行である事から、腐食を考え屋根と床板はステンレス鋼が用いられています。また、将来の転用を見据えて、耐寒・耐雪構造を施しています。編成は6両基本編成と2種類の3両付属編成が用意され、最大9両編成で運転されます。
 基本編成の新宮方、付属編成1本の京都方には非貫通構造のパノラマグリーン車が用意されており、その他は貫通構造としています。パノラマグリーン車については、リゾート特急に相応しく、「イルカ」をイメージしたデザインとなっており、丸みがあり、愛嬌がありつつ、シャープなデザインに仕上げている事から、スピード感も感じられます。塗装色は南紀の海の色をイメージしたオーシャングリーン、砂浜をイメージしたビーチホワイトで構成されています。
 機器類は車輛の低重心化、バランスの関係から主回路機器を電動車、補助機器類を附随車に搭載し、1ユニットとするMТユニット方式としています。223系1000番代をベースに設計されており、パンタグラフはJR西日本に所属する在来線電車では初となるシングルアーム式が採用されています。
 台車には振り子機能が装備され、制御式自然振り子式とし、381系よりも乗心地向上を図っています。また、動作をよりスムーズにさせる目的で、コロではなくベアリングをガイドに使用しています。
 車内は太平洋の雄大な景色を楽しめるよう、座席2列で1枚の大型窓を使用しています。基本編成の3号車にはフリースペースの展望ラウンジが設けられています。

6両基本編成・モノクラス3両付属編成

クハ283-501(1位側) クロ282-2(3位側)

クハ283-501~
6両基本編成、モノクラス3両付属編成の新大阪・京都方に位置する制御車です。座席の色は基本編成がパープル、付属編成は青色と異なります。トイレ、洗面所、自動販売機の設備があります。
クロ282-1~
6両基本編成の新宮方に位置する制御車(グリーン車)で、イルカをモチーフにしたデザインとなっています。車内は2+1列の座席配置で、中央部を境に配列が逆転しています。トイレ、洗面所の設備があります。

クハ282-501(3位側)

クハ282-501
モノクラス3両付属編成の新宮方に位置する制御車です。電動空気圧縮機を搭載しています。車内にはトイレ、洗面所の設備があります。

モハ283-1(1位側) モハ283-302(3位側)

モハ283-1~
基本編成及びモノクラス3両編成の付属編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車で、車輛制御装置を搭載しています。車内は客室のみで、乗降扉は2ヶ所となっています。
モハ283-301~
基本編成に連結されるパンタグラフ付き中間電動車です。車輛制御装置を搭載しています。前位側にラウンジスペースの設備があります。

サハ283-2(3位側) サハ283-201(1位側)

サハ283-1~
基本編成に組み込まれる中間附随車です。電動空気圧縮機を搭載しています。トイレ、洗面所、荷物置き場の設備があります。
サハ283-201~
基本編成に組み込まれる中間附随車です。車いす対応座席、トイレ、洗面所、多目的室、業務用室(車掌室)の設備があります。




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