事業用コンテナのページ

JR貨物の内部で使用されるコンテナで、車輛関係の部品を輸送するもの、訓練に使用するものなどがあります。

輪軸輸送用コンテナ

輪軸とは、車輪と車軸を組み合わせたものを言い、機関車や貨車に必要なものです。この輪軸を大きな工場から各地に運ぶためのコンテナです。かつては無蓋車や有蓋コンテナを使用したり、有蓋コンテナを改造したものが活躍していましたが、現在は新製した専用のコンテナが活躍しています。

ZM8A形式事業用無蓋コンテナ

   
 ZM8A-9(1位側)  ZM8A-12(3位側)

平成20年に登場。側二方、妻一方開きの構造を持つコンテナです。輪軸を互い違いに運ぶようになっており、幅が規格外である事を示すハローマークがついています。

ZM8B形式事業用無蓋コンテナ

 
 ZM8B-2(3位側)

ZM8A形式と似ていますが、輪軸以外にも嵩高な事業品といったものを運べるように背高の幌枠を設置し、幌を設置できるように改良した形式です。

死重用コンテナ

機関車や貨車の性能試験などを行う際や輸送する際に貨車のバランスをとるために、貨物と見なした砂袋やコンクリートの重り(これを死重(デッドウエイト:dead weight)と言います。)を載せるコンテナです。営業用に供せなくなった各形式のコンテナを転用しており、形式の前に「ZD」という記号を加えています。個体そのものは営業用で使われていた頃と変化はありません。

   
 ZD19B-35(3位側)  ZD19C-1941(4位側)

元形式の項でも一部紹介していますが、ここでは通風コンテナの例を紹介しましょう。通風コンテナには「V」という通風コンテナを意味する記号が付きますが、死重用コンテナではその用途は必要なくなるので記号が外される点に注意が必要です。なお、個体番号はどの形式であっても変わりません。

Z54A形式事業用有蓋コンテナ

JR貨物初の貨物用電車であるM250系電車の性能試験を行う為につくられた事業用コンテナで平成15年に登場しました。

 
 Z54A-2(1位側)

M250系に積載するコンテナと同等のサイズである31ft級の大きさとなる死重用の事業用コンテナです。私有コンテナのUV54A形式とほぼ同じつくりで、妻面には通風孔が付けられています。このサイズのコンテナでは個体番号が30000番代となりますが、0番代となっているのも特徴の一つとしてあります。

電源用コンテナ

冷凍コンテナなど温度を低くする、一定の温度を保つために発電機などの機器が必要となります。コンテナと一体化したものもありますが、構造上や必要なスペースを確保するため設置出来ない場合やISOコンテナにおいては電源を外部電源にしなければならない決まりがあり、それらに応じるために必要なコンテナが電源用コンテナです。
電源用コンテナの中には発電機が搭載されており、その横に電源を必要とするコンテナを載せて、電源ケーブルを接続させて使用します。かつては私有コンテナも存在していましたが、現在はJR貨物所有のみとなっています。

ZG15A形式事業用電源コンテナ

   
 ZG15A-101(1位側)  ZG15A-101(2位側)

海上リーファーコンテナ(冷凍コンテナ)に対応する電源用コンテナとしてUG15D形式私有コンテナ(現在はZG15B形式)がありますが、この電源用コンテナは40ftクラスに対応したもので、1個にしか給電出来ませんでした。20ftクラスのリーファーコンテナに対応し、2個給電が可能な電源用コンテナとして登場したのが本形式となります。
UG15D形式を20ftコンテナサイズに改造しています。試作コンテナでもあり、現在の所この101番のみとなっています。これは、地上設備や青函トンネルに対応するための課題が残っているためです。

ZG15B形式事業用電源コンテナ

   
 ZG15B-5(3位側)  ZG15B-5(2位側)

10ftクラスのISOコンテナ規格の電源用コンテナ。もともとは私有コンテナでUG15D形式と名乗っていましたが、JR貨物所有に変更され、本形式に改番されています。40ftリーファーコンテナ1個に給電する能力をもっています。

訓練用・検測用コンテナ

訓練用コンテナとは、フォークリフトやトップリフターによる荷役作業の技術習得、向上を図る事を目的にしている他、荷役作業の技術検証などを目的に存在するコンテナです。検測用コンテナは機関車や貨車の性能試験等において、必要な機材を搭載し、検測などを行う目的のコンテナです。

ZX19A形式訓練用コンテナ

   
  ZX19A-1(1位側)   ZX19A-1(4位側)

フォークリフト荷役作業の技術習得、向上を図るため、及び荷役作業の検証等を目的に19G形式を改造してつくられた訓練用コンテナで、平成25年に登場。1個つくられました。写真の通り、中の様子が伺えるようにアクリル板による窓が設置されており、スケルトンコンテナとも呼ばれています。

   
 ZX19A-8(3位側)  ZX19A-3(2位側)

こちらは19D形式を改造したもので、2~10の9個が存在しています。前位、後位及び1-3位側側面が透かしのある形状に改造され、2-4位側は種コンテナのままとなっています。1のように窓は付けられていません。

ZX45A形式検測用コンテナ

   
 ZX45A-2(1位側)  ZX45A-2(4位側)

機関車や貨車の性能試験の際にコンテナ車に積載され、使用されるコンテナで、2個製作されました。「Research Cabin(リサーチ キャビン)」という愛称が付けられています。室内は工事現場の事務所に近いそう。コンテナでは唯一人が乗れるものとして知られています。




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