私有コンテナのページ(新制度 冷蔵コンテナUR16A~UR18A形式)
昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。かつては北海道地区で食品用として0番代が存在していましたが、現在は70000番代のみが活躍しています。
〇70000番代
コンテナに使用される外板(鋼板)の材質の進化(薄くても強い強度を保てる。)や冷蔵機能を高める高性能断熱材などの開発に伴い、平成23年に登場したのがこのグループです。
このコンテナは従来の冷蔵コンテナよりも断熱性能を向上させる、真空断熱パネルを採用。超高性能冷蔵コンテナを意味する70000番代という番代が特別に割り当てられています。この超高性能冷蔵コンテナを「SUPER UR」と言います。
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| UR16A-70004(1位側):日本石油輸送 |
SUPER URシリーズの第1弾として登場したのが本形式で10個製作されました。妻一方開きの構造となっています。登場年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生を受けて、復興支援の一つとしてコンテナに「がんばろう日本」の文字が追加されています。
後継形式(量産化形式)として、L字二方開きのUR17A形式70000番代が製作されました。
UR17A形式12ft冷蔵コンテナ
〇0番代
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| UR17A-2(1位側):函館運送 |
JR貨物が製作した18A形式をベースに設計した冷蔵コンテナです。0番代は10個製作され、1は日本石油輸送の試作コンテナで、2~10は函館運送が所有していました。妻一方開きの構造となっています。函館運送ではその後同形式を増備しましたが、こちらは2500番代を割り当てられ、2501~2510となっています。
〇500番代
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| UR17A-1747(1位側):日本石油輸送 | UR17A-782(4位側):日本石油輸送 |
日本石油輸送の個体は大口ユーザーとして、500番代という特別番代が与えられました。501~2500番まで製作。側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造となっており、白色に水色の縦ラインが入ったものとなっています。初期と後期では脚の形状などが異なっています。
〇70000番代
超高性能冷蔵コンテナこと「SUPER UR」の試作コンテナとしてUR16形式70000番代が登場。この量産化したものとして本番代が登場しました。
真空遮断パネルの採用で、高い断熱性能を実現し、従来の冷蔵コンテナよりも長い時間の保冷が可能となりました。このコンテナの登場により、UF15A形式やUF16A形式などの冷凍コンテナを用いた、低温又は定温輸送が可能となったため、置き換えられる事になり、200個以上が製作されました。
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| UR17A-70002(1位側):日本石油輸送 | UR17A-70007(4位側):日本石油輸送 |
側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造となっています。70000番代は超高性能冷蔵コンテナを意味する区分となっています。70001~70010は登場時は「SUPER UR」の文字が青地で明朝体のようなデザインでした。
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| UR17A-70078(1位側):日本石油輸送 | UR17A-70239(4位側):日本石油輸送 |
70011以降は写真のようなデザインになっています。小さな変化ですが、扉のある側では向かって右側(4位側)の扉のフックの設置位置が僅かに上昇している他、戸当りゴムも外側に変更されています。
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| UR17A-70071(4位側):メディパルグループ |
一部の個体はリースされており、借受会社のデザインになっています。
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| UR17A-70252(1位側):メディパルグループ | UR17A-70254(4位側):メディパルグループ |
70251~70255番はメディパルグループ所有の個体で、70251~70253番は赤色、70254、70255番は青色となっています。外観は他の個体と変わりませんが、低温状態を120時間以上維持が出来る「va-Q-poof(バキュプルーフ)」を導入しています。
UR18A形式12ft冷蔵コンテナ
JR貨物所有の19D形式コンテナをモデルに設計された冷蔵コンテナで昭和63年に登場しました。UR17形式0番代、500番代の後継に当たる形式となります。現在は後継形式となるUR19A形式などに置き換えられ、廃形式となっています。
〇0番代
一般ユーザー向けの番代です。
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| UR18A-73(3位側):旭川通運 | UR18A-211(3位側):北海道ジェイアール物流 |
多くの所有者が側一方、妻一方開きの構造を採用していました。主に北海道地方の農産物などを運んでいました。
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| UR18A-291(3-1位側):日本通運 |
本番代の最後のロットなる265~294番は日本通運所有の個体となっていました。
〇2500番代
大口ユーザーとなる日本石油輸送に割り当てられた番代で、2501~6298番と大量に製作されました。外観は0番代で多く見られる側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造となっていますが、全高2500mm、全幅2450mmと規格外コンテナとなっていました。
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| UR18A-5736(1位側):日本石油輸送 | UR18A-6082(4位側):日本石油輸送 |
現在であればハローマークが貼付される規格外コンテナですが、当時は番代区分によって分けられていました。白地に緑色の縦帯となっていました。
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| UR18A-3160(3位側):日本石油輸送 |
初期から中期くらいの個体は、扉の構造が額縁のようになっていました。後期も同様のつくりですが、凹凸は小さくなっています。この個体では、「JOT」の文字も旧タイプから新しいものに変化したのがわかります。
〇10000番代
日本石油輸送所有の個体。大口ユーザー特定番代として10000番代が割り当てられ、10001~12531番となっています。側二方開きの構造となっています。
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| UR18A-10558(1位側):日本石油輸送 | UR18A-12464(2位側):日本石油輸送 |
大量増備が行われましたが、個体差は小さい。ロットによる違いとして、初期と後期の個体では扉上部の雨樋?の厚みが異なっています。
〇20000番代
日本石油輸送所有の個体。大口ユーザー特定番代として20000番代が割り当てられ、20001~20900番となっています。このグループでは、開閉ドア位置が側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造になったほか、通風機能を持たせた構造となっています。この機能を表すために「JOT」マークの下に風を意味するイラストが描かれています。通風機能は保冷や定温輸送以外の貨物でガスを発生させるもの(農産物など)の対策や徐々に解凍させたい貨物を運ぶ時に使われるようです。
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| UR18A-20348(1位側):日本石油輸送 | UR18A-20736(3位側):日本石油輸送 |
扉のない側の様子。初期と後期の個体では側面や脚のつくりに違いがあります。エコレールマークは後から貼られています。
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| UR18A-20720(4位側):日本石油輸送 |
扉のある側面や妻面の様子。内容積を出来るだけ確保するために、妻面の扉は窪んだ場所に設置されているのが解ります。