私有コンテナのページ(新制度 冷蔵コンテナUR19A・UR20A形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

UR19A形式12ft冷蔵コンテナ

平成6年に試作コンテナの1番が登場。暫くはその状態が続きましたが、UR18A形式20000番代の後継形式として平成17年に20000番代が登場。翌年より0番代、10000番代と登場し、大量増備が始まりました。所有者はほぼ日本石油輸送で、様々な形態を登場させています。リースやレンタル扱いされ、一部の個体は借受会社のデザインになっているものもあります。

〇0番代

  
 UR19A-2(3位側):リコー

2~8番はリコー所有の個体となっています。側一方、妻一方開きの構造となっています。

   
 UR19A-160(2位側):日本石油輸送  UR19A-39(3位側):日本石油輸送

0番代は平成20年に登場。平成22年までに9~1108番が製作されました。写真は初期の個体となります。青色が使われ、「19A」の文字が入り、他形式と見分けが出来るようにしています。全幅は規格外で2485mmとなっています。

   
 UR19A-301(3位側):日本石油輸送  UR19A-191(4位側):日本石油輸送

エコレールマークは後に貼られるのですが、個体の中には小ぶりなものを貼っているものがあります。

   
 UR19A-670(1位側):日本石油輸送  UR19A-1005(4位側):日本石油輸送

500番代に入ると変化が見られます。扉のない側面では会社の「JOT」とハローマークが内側に移動。扉のある側面はロックレバーが延伸し、青い帯にかかっています。妻面も「JOT」の文字が右側に移動しています。

   
 UR19A-555(3位側)富良野通運・SBSロジコム  UR19A-556(4位側)富良野通運・SBSロジコム

543~558はリース先が富良野通運とSBSロジコムの共同使用となっており、塗装も変更しています。

   
 UR19A-1141(1位側):日本石油輸送  UR19A-1195(4位側):日本石油輸送

平成23年に登場した1109~1258は脚にキャスティングボックス(隅金具)が設置され、「下部吊下げ禁止」の表記が追加されています。また、同年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の応援メッセージ「がんばろう日本」の文字が加えられています。

   
 UR19A-1363(1位側):日本石油輸送  UR19A-1376(4位側):日本石油輸送

1262~2481は平成25年に登場したグループで、従来の側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造としつつ、内張りのステンレス化によって部材を薄くし、補強材の軽量化を図った改良型で「軽量UR」と呼ばれています。外観は形式や会社名、帯を水色とし、シャボン玉のイラストが添えられています。

   
 UR19A-2129(4位側):日本石油輸送  UR19A-1761(4位側)富良野通運・SBSロジコム

UR19A-2129:2000番代あたりで戸当りゴムの設置位置変更、帯上部に書かれていた形式番号が庇の中に移動する変化があります。
UR19A-1761:リースコンテナで塗装変更した1つで、0番代と同様のものとなっています。

   
 UR19A-1501(1位側):パロマ  UR19A-1501(2位側):パロマ

大手ガス機器メーカーのリースコンテナで、1500と1501の2個が活躍しています。1501番は赤色の目立つもので、ファンからは「赤パロマ」と呼ばれています。

   
 UR19A-1500(3位側):パロマ  UR19A-1500(4位側):パロマ

1500番は白色のおとなしいタイプ。こちらは「白パロマ」と呼ばれています。

〇3000番代

令和4年に登場したグループ。老朽化の進む15000番代、20000番代の置換えを目的に登場し、徐々に数を増やしています。

UR19A-3057(1位側):日本石油輸送 UR19A-3003(4位側):日本石油輸送

0番代の軽量URの後期型と同じです。識別のため、帯のデザインは雲のイラストが描かれた「青空」となっています。

   
 UR19A-3704(1位側):日本石油輸送  UR19A-3595(4位側):日本石油輸送

令和5年から増備された個体(3501~3900番)からは貨物を固定するラッシングリング付きに変化。外観も「JOT」マークとハローマークが入れ替わる変化が見られます。

   
 UR19A-3318(3位側):LIXIL  UR19A-3366(1位側):LIXIL

3000番代のリースコンテナで借受会社のデザインになったのが、3318番と3366番。共に建築材料や住宅設備機器最大手の企業LIXIL(リクシル)がリースしており、それぞれデザインが異なっています。

〇10000番代

平成20年に登場したグループで、両側二方開きの構造となっています。「JOT」マークは側面及び後位側(3位側)にあります。10001~13822番があり、次のように分けられます。

10001~10050 CIMC製

  
 UR19A-10044(4位側):日本石油輸送

10000番代の識別のため、赤色が採用されています。このグループはCIMC製のコンテナで、妻面部底面を見ると、二重線になっているのが特徴です。

10051~10200 東急製

   
 UR19A-10144(3位側):日本石油輸送  UR19A-10071(2位側):日本石油輸送

このグループは東急製。CIMC製のコンテナと比べると扉の板や妻面部の構成が異なっているほか、ロックレバーの長さ、扉を固定するフック掛けの設置位置が異なっています。

10201~10250 CIMC製

 
 UR19A-10203(1位側):日本石油輸送

東急製と同じロックレバーが延長されている変化が見られます。この他は同じです。

10251~10402 東急製

   
 UR19A-10360(1位側):日本石油輸送  UR19A-10389(4位側):日本石油輸送

このグループでは、キャスティングボックス(隅金具)が追加され、同時に「下部吊下げ禁止」の注意書きも追加されています。この影響で、総重量の表記が移動しています。

10403~10452 CIMC製

 
 UR19A-10420(2位側):日本石油輸送

CIMC製の増備ではキャスティングボックスは付かず、従来のスタイルのまま。となっています。

10453~10472 総合製

   
 UR19A-10454(3位側):日本石油輸送  UR19A-10471(1位側):日本石油輸送

このグループは軽量試作コンテナのグループで、緑色と羽根をあしらったマークが貼られていました。後に妻面部にエコレールマークが追加されています。現在は後述の桃色のシャボン玉シリーズに変更されています。

10473~10772 総合製

 
 UR19A-10606(4位側):日本石油輸送

10000番代の軽量URとなるグループです。赤色から桃色に変更。0番代と同じくシャボン玉のイラストが添えられています。

10773~10822 総合製

UR19A-10816(2位側):日本石油輸送

このグループより、隅金具(キャスティングボックス)が設置され、「下部吊上げ禁止」の注意書きが書かれています。

10823~12122 総合製

   
 UR19A-11102(3位側):日本石油輸送  UR19A-11579(4位側):日本石油輸送

キャスティングボックス(隅金具)が設置されたグループです。こちらも、後期の個体で戸当りゴムを上方に移動する変化が見られます。因みに「下部吊上げ禁止」の注意書きですが、細字や太字、フォントの大きさがやや小さいものがあります。

   
 UR19A-11361(2-4位側):日本石油輸送  UR19A-11521(4位側):大成ラミック

UR19A-11361:この辺りの個体は帯上部にある形式番号の表記が鴨居内部ではなく、庇に書かれています。
UR19A-11521:このグループでリースされ、借受会社のデザインになっている個体。11521と11522番で大成ラミック(プラスチックフィルムなどを製造、販売する会社)のデザインとなっています。

12123~12622 総合製

   
 UR19A-12205(4位側):日本石油輸送  UR19A-12355(4位側):ネスカフェ

このグループより、新機能「ラッシングリング」が追加されています。桃色を引き続き採用し、帯には桜のイラストが描かれています。写真右はこのグループで、リース先の借受会社のデザインになっている個体。インスタントコーヒーでおなじみのネスカフェで、商品が描かれています。

12623~13122 総合製

  
UR19A-12715(1位側):日本石油輸送 

増備されたグループ。変化は見られません。

UR19A-13121(4位側):パロマ

0番代に続いての増備、若しくはリース契約終了に伴う再契約なのか、10000番代にもパロマコンテナが登場しました。

13123~13622 総合製

UR19A-13481(1位側):日本石油輸送 UR19A-13533(4位側):日本石油輸送

前ロットからの引き続きの増備グループです。変化はありません。

UR19A-13621(1位側):大成ラミック UR19A-13621(4位側):大成ラミック

このグループのリース先の借受会社のデザインになったもの。白と黒のリバーシブルデザインが格好いい。13621番及び13622番の2個で、11521番と11522番とは異なるデザインになっています。

13623~13822 総合製

UR19A-13810(4位側):日本石油輸送

10000番代の最終ロットのグループです。

〇15000番代

平成17年に登場したグループで、UR18A形式20000番代の後継となります。L字二方開きの構造から両側二方開きにし、通風機能の装備があります。15001~16302番が製作されました。UR19A形式3000番代の置換え対象となっており、令和7年現在見掛ける事はなくなっています。

   
 UR19A-15657(1位側):日本石油輸送  UR19A-15201(2位側):日本石油輸送

両側二方開きのグループで、10000番代と同じ赤色が採用され、「JOT」マークの横に通風機能を示すイラストが添えられています。エコレールマークの貼り方は個体によりまちまちとなっています。

   
 UR19A-15908(3位側):日本石油輸送  UR19A-16054(4位側):日本石油輸送

平成18年に製作された15902番以降は、無表記であった規格外の全幅2485mmをハローマークで表すようになっています。

 
 UR19A-15886(4位側):日本石油輸送

15852~15901の50個はCIMC製のグループとなっています。東急製に近い外観ですが、他のグループと同じく、妻面下部のつくりが異なる等の違いがあります。

〇20000番代

平成17年に登場したグループで、UR18A形式20000番代の後継となります。増備という意味合いも兼ねているため、番号は20901~となっており、最終番号は901個目を表す21801番となります。

   
 UR19A-20931(1位側):日本石油輸送  UR19A-20993(2位側):日本石油輸送

UR18A形式20000番代の増備という事で、20901番から始まる、側一方、妻一方開きのL字二方開き、通風機能付きの構造を持つグループです。青色が採用され、形式の「19A」が書かれています。

   
 UR19A-21028(2位側):日本石油輸送  UR19A-21117(3位側):日本石油輸送

エコレールマークが付けられた様子。「19A」の文字を移動させ、上下のどちらかに貼る。という幾つかの種類がありました。

   
 UR19A-21572(1位側):日本石油輸送  UR19A-21613(4位側):日本石油輸送

平成18年に入って製作された個体(21501~?)は、規格外となる全幅(20000番代は2475mm)をハローマークで表記しています。

UR20A形式12ft冷蔵コンテナ

平成16年に登場した形式。冷蔵コンテナの主力であるUR19A形式を背高コンテナとして増備したものです。UR19A形式のオプション的位置付けに留まっており、大量に製作される事はなく、463個製作となっています。

0番代

UR19A形式0番代と同じ、側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造を持つグループです。301個が製作されました。

   
 UR20A-20(1位側):日本石油輸送  UR20A-87(4位側):日本石油輸送

UR19A形式と似ていますが、デザインが異なり、背高コンテナを示す赤帯が全周しています。規格外となるのは全高(2600mm)と全幅(2475mm)で、ハローマークには両方必要なのですが、高さを示す「H」のみとなっています。

   
 UR20A-164(1位側):日本石油輸送  UR20A-123(4位側):日本石油輸送

登場後には「環境世紀をサポートします」というキャンペーンステッカーが貼られていましたが、エコレールマーク制度がスタートし、基準を満たした貨物を輸送する個体には「エコレールマーク」のステッカーが貼られています。側面のみで、妻面にはありません。

10000番代

UR19A形式10000番代の背高コンテナ仕様にあたります。側二方開きの構造で、赤色が採用されています。

   
 UR20A-10030(1位側):日本石油輸送  UR20A-10033(4位側):日本石油輸送

10000番代の背高コンテナを示す帯はトラ縞模様の帯となっています。10001~10101は平成16年に登場した初期グループとなります。

   
 UR20A-10161(1位側):日本石油輸送  UR20A-10139(4位側):日本石油輸送

10103~10162番は後期のグループとなります。モデルチェンジ仕様とも言え、キャスティングボックス(隅金具)の設置、ロックレバーの延長、ハローマークの標記に全幅(W)を追加など異なります。

   
 UR20A-10105(2位側):日本石油輸送  UR20A-10111(4位側):バンドー化学

平成28年に登場したのは10103~10112番の10個。10年ぶりの新製で、上述の通りモデルチェンジが行われましたが、この他に「Shift for the Next」の表記が施されているほか、コンテナ上部の庇が薄くつくられ、形式が表記されている特徴のあるものとなっています。10111番と10112番はリース先の借受会社のデザインになっています。

   
 UR20A-10151(1位側):日立Astemo  UR20A-10149(2位側):日立Astemo

平成30年に10113~10162番の50個が登場。モデルチェンジをしつつ、前ロットのデザインではなく、初期のデザインに戻っています。
写真は、リース先の借受会社の専用である事を示すステッカーが貼られたコンテナ。10147~10152番が該当し、郡山貨物ターミナル駅と九州地区を行き来しています。






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