海上コンテナのページ

海上コンテナとは?
 海上コンテナとは、インターモーダルコンテナ(intermodal container)とも呼ばれる輸送用コンテナを言います。様々な国と貿易を行う際に、貨物を自動車、鉄道、船舶等複数の輸送システムで輸送する際に、自動車から鉄道、船舶から鉄道等の間を貨物の積替え無しで輸送する事が望ましく、人的、時間的な省力化が図れるほか、効率面でも優れた方法となります。これをインターモーダル輸送と言い、この輸送を実現させる為にインターモーダルコンテナが設計され、国際的に標準化されています。

 標準化されているコンテナは別名「
ISOコンテナ」と言い、国際標準化機構で決められたサイズのコンテナで、昭和42年に導入されました。この規格が定められた事により、世界の物流は一変しました。鉄道輸送時に見るコンテナで海上コンテナには形式(UT○○)といったものは無く、見て判別が出来ます。但し、一部のタンクコンテナでは形式名を付与したコンテナもあります。
主なコンテナのサイズは以下の通りです。(コンテナは標準サイズのもの)
コンテナ名 寸    法 (外寸)
長 さ 高 さ
40フィート 12192mm
40ft0in
2591mm
8ft6in
2438mm
8ft0in
30フィート 9125mm
29ft11.25in
2591mm
8ft6in
2438mm
8ft0in
20フィート 6058mm
19ft10.5in
2591mm
8ft6in
2438mm
8ft0in

コンテナの中には「ハイ・キューブコンテナ」(背高コンテナ)というものがあり、高さ2896mm(9ft6in)となっています。ハイキューブコンテナと呼ばれる他、9フィート6インチである事から、「クンロクコンテナ」とも呼ばれています。
コンテナの規格が決まっているので、基本的にはどれも同じ形。色違いがある程度。と思われがち。しかし・・・

海上コンテナの記号

 海上コンテナは世界中で運用されるもので、「ISO668」という世界標準で定められた大きさで設計されます。これだけでは、そのコンテナの所有者、コンテナの仕様等が判らず、コンテナが迷子になったり、適切な検査等を受けることが出来なくなります。
 そこで、これらを見て分かるようにしたものが「
ISO 6346」という規格で、11桁からなる識別コードと構造等を示す4桁の構造区分コードからなる記号が各々のコンテナに付与されています。

コンテナに向かって右側を見ると、例のように何かが書かれています。注目する所は上の方です。もう少し近づいてみましょう。

まず、上段の11桁からなる識別コードです。
識別コード
USP・・・所有者の名前です。
・・・・・Unit(ユニット)を意味する「U」です。例外的に別の文字を使っている場合もあります。
121249・・・このコンテナの管理番号です。
□の9・・・チェックディジットと言い、□で囲む事になっており、システムに10文字を入力し、囲んだ数字と一致しなければミスとなり、エラーが出る事で、誤りを防いでいます。
下段のコードですが、アルファベットと国籍、4桁の数字はコンテナの仕様を表したコードになります。
国籍、仕様コード
BM・・・国籍をアルファベット2文字又は3文字で表しています。例の「BM」はバミューダを示します。現在は規則が変わり、表記していないケースが多く、見掛ける事が少なくなっています。
20・・・前2桁はコンテナのサイズ、グースネックトンネル(トレーラーに載せる際に必要な溝状の構造)の有無を表します。例の「20」は20フィートコンテナで高さ2438mm、グースネックトンネルは無い事を意味しています。
76・・・後2桁はコンテナの種類を意味しています。例の「76」はタンクコンテナで、液体、気体いずれかの危険物(最大圧力条件あり。)を意味しています。

1995年改定以降
1995年に一部改定があり、国籍コードについては未記載でもよくなりました。これにより、最近の海上コンテナには国籍標記を見掛ける事は少なくなっています。もう一つ大きな改定があり、コンテナを海上輸送する際にコンテナは船舶に段積みをしますが、強度が弱いコンテナを下段に積んでしまうと問題が生じます。そこで、強度のランク分けによる区分が行わる事になりました。アルファベット1文字と数字1桁の組み合わせ又は2文字のアルファベットによる標記に変更されました。

識別コード、例の「22」が示すコンテナのサイズに変化はありませんが、その後ろ「Т6」が新しくなったものです。例はタンクコンテナで危険物の液体を輸送している。と意味しています。(改定以降に製作されたコンテナは記号が「K」になります。)

と、こんな感じになります。何を運んでいるのか。国内の会社であれば書かれているケースもあります。海外の会社の場合は英語で書いてある事があります。何も書かれていないのは、これを読み解いて、「ああ、なるほどねぇ。」と思いましょう。兎にも角にも種類が非常に多く、謎がいっぱいの世界でございます。
本参考書では
鉄道輸送で目撃したコンテナをご紹介します。紹介に当たりまして、構造にてオリジナルの説明をしていますので、ご参考にして下さい。
コンテナの構造
鉄道輸送される海上コンテナはタンクコンテナと有蓋コンテナが殆どとなっています。タンクコンテナは強固なフレームに囲われており、その形態を次のように説明します。

フレームタイプ ビームタイプ

フレームタイプ
タンク体を囲うように枠があるタイプ。前後でタンク体を支える構造となっています。

ビームタイプ
タンク体から枠が出ているものタイプ。限られた重量制限の中で、フレームの重さを積荷に変える為に生まれたものと考えられます。貨車で言えば、側梁省略構造と同じ発想と言えます。

この2つが基本ですが、両者を混ぜたタイプもあり、こちらは「フレビータイプ」と説明します。







参考書の表紙に戻る    形式の表紙のページに戻る  貨車の表紙に戻る