私有コンテナのページ(新制度 無蓋コンテナUM8A~UM9A形式)
昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。床面積が8㎡の現存する無蓋コンテナでは最小のコンテナです。
0番代
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| UM8A-3(1位側):日本石油輸送 | UM8A-50(1-3位側):日本通運 白土専用 |
UM8A-3:1~20番のグループです。もともとは発電機を輸送するため製作し、リースされていました。契約終了後、緑色に塗装され、汎用品輸送用で活躍しました。
UM8A-50:41~56番のグループです。無蓋車で輸送していた白土をコンテナ輸送に転換し、登場しました。現在は輸送が終了しています。
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| UM8A-71(1位側):神奈川県川崎市 空き缶・空き瓶専用 |
UM8A-125(4位側):神奈川県川崎市 空き缶・空き瓶専用 |
全国通運が所有し、神奈川県川崎市が借受会社のコンテナ。行政自治体が借受の例が少なく、珍しいケースとなります。同市内で回収したゴミをトラック輸送から鉄道輸送に転換したもので、平成11年より開始され、現在も続いています。57~111番が製作され、10個欠番が生じてます。その欠番を穴埋めするため、117~126番が製作されています。荷役方式は、天板を開き、空き缶、空き瓶を投入。積み降ろしはダンプトラックのように傾斜させる方法(ダンプ式)となっています。
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| UM8A-333(2位側):日本通運 がれき専用 |
UM8A-519(4位側):神奈川県川崎市 プラスチックごみ専用 |
日本通運及び全国通運が所有していたコンテナで、128~467番、469~638番が製作されました。このコンテナは東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で発生した大量のがれきを処理施設へ輸送する目的で製作されました。「心をひとつに がんばろう!東北」の文字が添えられています。
輸送終了後、伊豆大島土砂災害があり、この際に発生したがれきを輸送するために、小改造を施し海上輸送用に多くの個体が転用されました。その他、神奈川県川崎市のゴミ輸送用に転用した個体もあります。
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| UM8A-686(3位側):全国通運 がれき専用 |
こちらは増備されたもの。仕様に変化はなさそうです。一部は熊本地震、能登半島地震のがれき処理に活躍をしています。
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| UM8A-728(1位側):東京都 がれき専用 |
UM8A-777(4位側):東京都 がれき専用 |
UM31A形式で鳥取県が所有するコンテナに次いで2例目となる自治体が所有する珍しいコンテナ。能登半島地震のがれき輸送を行う為100個程が製作されたそうです。極東製となっています。
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| UM8A-468(1位側):日東工業 高圧受電設備専用 |
UM8A-640(3位側):日東工業 高圧受電設備専用 |
積載時はコキ50000形式への積載を禁止する表記のあるコンテナ。トラック輸送から鉄道輸送に切り替える「モーダルシフト」の推進によって登場しました。127、468、639番が登場し、その後10数個製作されました。最初に登場した個体は灰色でしたが、追加増備された個体は白色となっています。
1000番代
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| UM8A-1002(1位側):神奈川県川崎市生活環境局 粗大ごみ専用コンテナ専用 |
地方自治体が所有する珍しいコンテナ。1001~1020番の20個が製作されました。1000番代は割り当てられた特認番代です。
このコンテナは「アダプターコンテナ」というもので、写真のように鉄道輸送用の規格ではないコンテナなどを輸送する際に使われます。晩年は川崎市の輸送品目変更により休止となり、東日本大震災のがれき輸送に転用され活躍した後に廃コンとなりました。現在は番代消滅となっています。
9000番代
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| UM8A-9001(2位側):神奈川県川崎市 プラスチック製包装容器及び梱包材専用 |
こちらも特認番代となっているグループです。全国通運が所有し、川崎市がゴミ輸送を行っています。平成25年に9001~9060番の60個が製作されました。全高が2600mmの規格外であるため、ハローマークの標記があります。
UM8C形式12ft無蓋コンテナ
国鉄時代に登場したUM1形式をJR貨物発足後に増備したもので、平成元年に登場しました。新制度を適用したため、UM8C形式となっています。「C」が示す通り、危険品を輸送するコンテナとなっています。
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| UM8C-7(3位側):東ソー物流 アルキルアルミニウム専用(禁水44) |
UM8C-15(2位側):東ソー物流 アルキルアルミニウム専用(禁水44) |
UM1形式のアルキルアルミニウム専用のコンテナと同一設計となっています。3~7番は日本石油輸送が所有し、東ソー物流が借受会社となっています。8~37番は東ソー物流が所有しています。このグループより、側面中央にある開き戸のヒンジが2つから3つに変更となっています。現在は所有者が東洋港運に変更されています。
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| UM8C-44(1-3位側):ガスケミカル物流西日本 アルキルアルミニウム専用(禁水44) |
最後のグループとなる、38~44番はガスケミカル物流西日本所有のもので、幌がかけられるように金具がつけられています。
UM9A形式12ft無蓋コンテナ
平成元年に登場した形式で、積載する貨物(荷物)が12ftコンテナでは大きすぎるケースに対応するために、日本通運が2t積みの6ftコンテナを開発しました。このコンテナを積載するアダプターとして本形式が使われます。6ftコンテナを輸送する際は必ず2個積載する事が決められています。UM9A形式は段積み回送には対応しておらず、1枚だけの回送となるため、このような運用はしていないようです。故に、コンテナ全体(床面)を見る事は取扱い駅以外では難しい。
日本通運以外にも西濃運輸が参入していた時期があり、こちらは4ftと8ftのコンテナを組み合わせた特殊なもので、取扱いなどの問題があり、数年で撤退してしまっています。
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| NE形コンテナ | NEL形コンテナ |
積載されるコンテナはこの2種類で、NE形コンテナは2-4位側の側面に扉を設置した、側一方開きの構造をもつ6ftコンテナです。初期個体は平板構造となっていましたが、現在はコルゲート構造の個体のみとなっています。NEL形は前位側妻面に扉を設けたL字二方開き構造としたもので、コルゲート構造のみとなっています。デザインも当初はペリカンのイラストが描かれたものでしたが、その後は引越しの広告を書いたものなどがあり、現在は「NX」ロゴに統一しているようです。
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| UM9A-179(3位側):日本通運 | UM9A-278(2位側):日本通運 |
初期の個体は床面が滑り止めのついた板が敷かれたシンプルな構造となっています。200番代~300番代にかけての個体は標差しに抑えが付けられています。
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| UM9A-504(4位側):日本通運 | UM9A-604(4位側):日本通運 |
500番代あたりから標差しの抑えがなくなり、初期のスタイルに戻りました。床面は大きく変化し、すのこ状に変化。フォークポケット上は太く、両側に細い梁が入ったものに。自重が0.9tであったものが、0.85tになっています。
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| UM9A-718(2位側):日本通運 | UM9A-808(1位側):日本通運 |
初回の投入は1~771番で、718番は最終グループとなります。このグループではフォークポケット上に庇のような突起が設けられています。初期個体の置換えを目的に780番以降が登場しており、小さな変化として自重が0.87tとほんの少し増えています。
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| UM9A-905(4位側):日本通運 |
令和7年現在、900番代を見る事が出来ますが、標差しに抑えが復活しています。