私有コンテナのページ(新制度 通風コンテナUV51A~UV57A形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

UV51A形式30ft通風コンテナ

平成17年に登場した形式で、老朽化の進むUV50A形式の置換えを目的に登場しました。全て日本石油輸送が所有しています。
〇30000番代

   
 UV51A-30002(3位側):ヤマト運輸  UV51A-30004(1位側):ヤマト運輸

30000番代は、ヤマト運輸が借受会社となっています。本形式では最新の番代で、30001~30015番が製作されました。従来のヤマト運輸のデザインから一新され、白地ベースに変わり、新しいロゴマークが大きく描かれています。一方、会社名の横には先代のマークが小さく描かれており、新デザインの過渡期らしいデザインです。
ハローマークの標記にL(全長)があり、9410mmとありますが、誤りのようで、後述の35000番代、38000番代と同じ9189mmとなっています。

〇35000番代

UV50A形式35000番代の後継にあたるグループ。ほんの少し大きくなっただけなので、外観はほぼ同じです。

   
 UV51A-35009(4位側):ヤマト運輸  UV51A-35021(4位側):ヤマト運輸

35001~35233番まであり、その多くの借受会社がヤマト運輸となっています。35001~35011番までは白色がベースになっており、よく見られるヤマト運輸のデザインとは異なります。35012番以降は従来の緑色ベースのデザインとなり、本形式からクロネコマークの背景の黄色い楕円に黒の縁取りが付きました。

   
 UV51A-35067(1位側):ヤマト運輸  UV51A-35092(3位側):ヤマト運輸

途中のロットから「コキ50000積載禁止」の表記が直書きから、白地に赤文字のステッカー貼りに変更されています。

   
 UV51A-35204(1位側):ヤマト運輸  UV51A-35171(3位側):ヤマト運輸

35145番以降の個体に変化が出ます。全高が2600mmから2641mmへと、ほんの少し背が高くなりました。僅か41mmの差なので、外観に大きな変化はありません。この他に「コキ50000積載禁止」の表記が消えて、ハローマークの標記が高い位置に移動しています。

   
 UV51A-35116(2位側):ヤマト運輸  UV51A-35154(3位側):ヤマト運輸

ヤマト運輸では環境保護活動をおこなっており、その総称を「ネコロジー」と言います。この活動のPRを目的に35115~35117番に「ネコロジー」と大きく書かれたものを登場させました。この3個が登場するや否や、巷では「見たら幸せになれる」といった話があったとか。
その後、二代目「ネコロジー」コンテナが増やされました。初代とは異なり、「ネコロジー」ロゴが小さくなるなどデザインが変更されています。因みに全高2600mmは初代のみ、二代目は全高が2641mmとなっています。

   
 UV51A-35152(1位側):ヤマト運輸  UV51A-35227(4位側):ヤマト運輸

UV51A-35152:一見すると「ネコロジー」コンテナですが、写真右隅(1位側)に「R&F」という謎の文字が書かれています。幾つかの個体にあるようです。
UV51A-35227:「DD」と大きくロゴが書かれた個体。一説によると、貨物の積み方の効率性を高めるための実証実験を行っており、その識別とのことです。

   
 UV51A-35147(3位側):ヤマト運輸  UV51A-35147(2位側):ヤマト運輸

左は変化の起こる前の「ネコロジー」コンテナ。数年後、再び出会うと、形式の下に赤い線が。何か特定をするための施しである事は確かですが、ここから先は謎です。この世界の奥深さを垣間見る一コマです。

   
 UV51A-35060(2位側):日本石油輸送  UV51A-35052(2位側):横浜ゴム

UV51A-35060:ヤマト運輸から返却された個体で、デザインを消している姿になります。
UV51A-35052:ヤマト運輸から返却されたのち、横浜ゴムへリースされた個体となります。企業名などのデザインは施さず、青色だけのシンプルなものになっています。企業が使う色が決まっているとすれば、あの形式の謎も・・・。

   
 UV51A-35180(2位側):ロジネットジャパン  UV51A-35181(2位側):日本石油輸送

UV51A-35180:ロジネットジャパンが唯一、借受していた個体になります。
UV51A-35181:35181~35183番のグループ。撮影時は所有する日本石油輸送のままとなっていました。

〇38000番代

35000番代の荷重を増やしたグループ。38001~38005番が登場し、30000番代が登場したほぼ同じ時期に増備が一気に行われています。

   
 UV51A-38002(2位側):日本石油輸送  UV51A-38048(2位側):日本石油輸送

38001~38005番と38006~38052番の2つのグループに大別でき、違いは総重量で前者は14.2tであるのに対し、後者は14.1tとなっています。また、積載するトラックの限定では前者は「低床トラック限定」、後者のうち白色の個体「荷台高さ1159mm以下限定3.8m高さ制限注意」の表記と異なります。後者のグループのうち、38026番以降は白色となっています。

UV51A-38012(1位側):日本石油輸送

38006番以降で、緑色の個体。こちらは「低床トラック限定」の注意書きとなっています。

   
 UV51A-38057(4位側):丸和通運  UV51A-38068(3位側):ヤマト運輸

借受会社のデザインとなっている個体もあります。38053~38059番は丸和通運で、新しいデザインとなっています。38060番以降はヤマト運輸でこちらも30000番代と同じ新しいデザインとなっています。

UV52A形式30ft通風コンテナ

平成16年に登場した形式です。UV51A形式を拡大したもので、36個が製造され活躍しています。38000番代のみが存在しています。

   
 UV52A-38001(4位側):ヤマト運輸  UV52A-38018(3位側)日本フレートライナー

UV52A-38001:日本石油輸送が所有し、借受会社はヤマト運輸です。38001~38014番所有し、全て白色のデザインです。外観はUV51A形式35000番代とそっくりです。
UV52A-38018:38015番以降は日本フレートライナー所有の個体で、会社名が大きく書かれたデザインとなっています。日本石油輸送が所有する個体とは異なり、妻部に設置されている通風口が2つに増えています。

   
 UV52A-38015(1位側)西濃運輸  UV52A-38032(4位側)日本フレートライナー

UV52A-38015:西濃運輸がリースしている個体で、カンガルーマークがついています。
UV52A-3803238027~38036番の最終ロットでは、矢羽根マークが復活した新しいデザインとなっています。

UV53A形式30ft通風コンテナ

平成22年に登場した通風コンテナです。30000番代と38000番代の2種類があり、38000番代は増備が行われています。

〇30000番代

  
 UV53A-30001(3位側):日本フレートライナー

30001~30010番は日本フレートライナー所有の個体で、もともとは全国通運が所有していましたが、日本フレートライナーへ移籍しています。単なる30ft級コンテナを意味する番代ですが、全高が2641mmと規格外になっているため、「コキ50000積載禁止」の表記がついています。

   
 UV53A-30016(2位側):佐川急便  UV53A-30015(3位側):佐川急便

路線貨物用として投入されたもので、30011~30035番があります。全国通運が所有しています。日本フレートライナー所有の個体も含めて、総合製となっています。

〇38000番代

   
 UV53A-38009(2位側):ロードリーム札幌  UV53A-38008(4位側):ロードリーム札幌

38001~38010番の10個が登場しました。北海道と東北地方、首都圏を行き来しています。

   
 UV53A-38011(3位側):ディーライン  UV53A-38018(2位側):ディーライン

38011番以降はディーラインが所有する個体になります。

UV54A形式30ft通風コンテナ

平成13年に登場し、現在も増備が行われている通風コンテナです。製造時期が長いため、様々なスタイルのコンテナがあります。

〇30000番代

   
 UV54A-30017(2位側)日本フレートライナー  UV54A-30001(3位側)日本フレートライナー

30001~30040番は初代のグループになります。コンテナにはフレートライナーの文字が書かれていますが、佐川急便が借受会社として使用しています。「コキ100系貨車限定」の注意書きとなっています。東急製となっています。

   
 UV54A-30045(2位側)日本フレートライナー  UV54A-30048(4位側)日本フレートライナー

30041~30055番は二代目のグループで、「コキ50000積載禁止」の表記に変更されており、最終ロットでは白い文字から赤色の文字に変更となっています。

UV54A-30062(3位側)日本フレートライナー UV54A-30069(4位側)日本フレートライナー

30056番以降は三代目となり、矢羽デザインが復活しました。貨車の指定表記がなくなり、途中よりエコレールマークが付く等の変化が見られます。

〇38000番代

   
 UV54A-30054(2位側):ディーライン  UV54A-30065(4位側):ディーライン

総合製となるディーライン所有の個体。100個程が製作されましたが、個体差はないようです。

UV56A形式30ft通風コンテナ

このクラスになると大型というより、特大サイズとも言える内容積をもつコンテナで、平成5年に登場しました。

   
 UV56A-39545(2-4位側):全国通運  UV56A-39550(4位側):佐川急便

高さを持たせる事で内容積を確保しており、全高2710mmと他には見かけないサイズとなっています。佐川急便所有の個体は老朽化等の理由により、UV49A形式に置き換えられています。

UV57A形式30ft通風コンテナ

通風コンテナにおける、最大容積をもつコンテナです。UV56A形式の拡大形式で、平成6年に登場しました。

 
 UV57A-39530(2位側):全国通運

UV56A形式と似ていますが、全高を40mm高くした2750mmとしています。






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