私有コンテナのページ(新制度 有蓋コンテナU28A~U30D形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

U28A形式20ft有蓋コンテナ
   
 U28A-34(1位側):浪速運送  U28A-6(1位側):浪速運送

国鉄時代に登場したUC5形式の後継形式の1つ。妻一方開きの有蓋コンテナですが、「ハンガーコンテナ」と呼ばれる衣料品を輸送されるために開発されたコンテナです。内部には取外し可能なラックを備え、衣類を吊るした状態で運ぶ事が出来ます。商品の傷み防止、梱包資材節約のメリットの他、値札などを付ければ工場から店舗への直送も出来るメリットがあります。
本形式の一部の個体は特殊コンテナですが、多くがこのコンテナです。左は旧塗装色で、現在は右のように変化しています。

U29A形式20ft有蓋コンテナ

国鉄時代に登場したUC5形式の後継形式の1つです。

   
 U29A-9(2位側):中越通運  U29A-24(2位側):岡山県貨物運送

基本的な構造は側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造がほとんどで、中には右のようにドアを設けたものもありました。JR貨物発足後に登場した形式なので、多くが引退しています。

U30A形式20ft有蓋コンテナ

0番代

平成元年に登場した形式で、0番代はUC5形式の後継形式の1つにあたるグループです。UC5形式に似たものや近代的なデザインとなった個体などがあります。

   
 U30A-49(4位側):日本フレートライナー  U30A-95(4位側):西濃運輸

U30A-49:側一方、妻一方開きのL字二方開きの構造としたもの。日本フレートライナーのロゴマーク「FL」の下部に松岡満運輸のロゴマークがありますが、これはリースを意味しています。
U30A-95:妻一方開きのUC5形式を拡大したスタイルのもの。このデザインは二代目のもので、現在は見られなくなりました。

   
 U30A-132(4位側):福山通運  U30A-152(3位側):福山通運

こちらは妻一方開きの構造の個体で、すっきりした平板のデザインとなっています。写真右は登場時のものです。

   
 U30A-319(3位側):フットワークエクスプレス  U30A-328(1位側):鹿島臨海通運

U30A-319プレゼント箱のようなデザインが特徴だったコンテナで、人気がありました。
U30A-328:側二方開きの構造となる個体です。UC5形式の面影はなく、近代的なスタイルとなっています。

   
 U30A-112(1位側):センコー  U30A-299(3-1位側):センコー

側一方開きの構造で、見かけない珍しい構造のコンテナです。簡易通風器を備えています。登場したロットによってリブ構造が異なっています。

 
 U30A-255(4位側):センコー

扉のある2-4位側の様子です。扉を折り畳み、全開扉するようになっています。

5000番代

総重量が12.4t~13.5tとなるグループで、UC5形式の後継形式ではない、新しいコンテナです。

   
 U30A-5038(1位側):北越コーポレーション  U30A-5014(4位側):北越コーポレーション

側二方、妻一方開きのU字状に開閉部をもつコンテナです。日本石油輸送が所有し、北越コーポレーションにリースをしています。紙製品の輸送に使われており、積載する紙製品の商品名が会社名の下に書かれています。

   
 U30A-5048(3位側):北越コーポレーション  U30A-5021(4位側):北越コーポレーション

様々な商品を運んでおり、これを探すのも楽しいでしょう。増備途中より、JR貨物より「エコレールマーク」に認定され、マークが貼られています。

   
 U30A-5053(4位側):北越コーポレーション  U30A-5055(2位側):北越コーポレーション

U30A-5050以降は水色から濃い青色に塗装が変化しています。

U30B形式20ft有蓋コンテナ

昭和63年に登場した形式で、国鉄時代に登場したUC7形式の後継形式となるコンテナです。U30A形式にそっくりですが、航送用の規格になっている点が異なります。本州と北海道を結ぶ青函トンネルや本州と四国を結ぶ本四備讃線の開業による事。内航船用コンテナの普及、ISOコンテナの進出により、航送用コンテナの存在意義が薄れ、本形式が20ftでは最後の航送用コンテナ形式となっています。

   
 U30B-23(1位側):西濃運輸  U30B-54(4位側):西濃運輸

本形式は約380個製作されましたが、所有者は西濃運輸が殆どです。写真は初期の個体の様子。パッと見はUC5形式やUC7形式、U30A形式とも同じで、判別が難しい。

   
 U30B-91(2位側):西濃運輸  U30B-101(4位側):西濃運輸

塗装が二代目になると同時にでしょうか、後位側にある扉がコルゲート状から平板に変更されています。デザインはカンガルー便のみとなり、航送用コンテナを示す「航送」の文字は形式の横へ移動しています。

   
 U30B-324(2位側):西濃運輸  U30B-295(4位側):西濃運輸

塗装が三代目に変更したものです。カンガルーのデザインや塗装が大きく変わりました。が、形式の表示位置と航送の文字の位置は変わらない。

   
 U30B-72(2-4位側):西濃運輸  U30B-96(2-4位側):西濃運輸

旧塗装色を現在の塗装色に更新した例です。形式の文字などに変化が見られます。微妙な違いとして、「カンガルー便」の「カ」の始まる場所や「航送」の表記が中央に移動し、文字間隔の開け方が異なっていました。

   
 U30B-338(4位側):西濃運輸  U30B-382(4位側):西濃運輸

後期の個体は更新したデザインとなっています。新規に製作したのが先なのか、更新したものが先なのかは不明です。また、最終ロット(写真右)の個体では、「航送」という表記をしていませんでした。(理由は不明)

 
 U30B-272(3位側):関東西濃

271~280までは西濃運輸の系列会社である関東西濃の所有で、数が少なく当形式ではレアコンテナの1つになっていました。

U30D形式20ft有蓋コンテナ

平成16年に登場した形式で、記号からも判る通り特殊コンテナです。スワップボディコンテナと呼ばれるもので、コンテナはトラックの荷台として製作し、外す際にコンテナに設けた脚(写真の黄色の部分)を立てて、自立。フォークリフトで持ち上げ脚を収納し、コンテナ車に積載する方法です。貨車からトラックに移し返す際はこの逆になります。短時間で作業が出来、ドライバー環境の改善、トラック導入コスト低減のメリットがあります。

 
 U30D-4(3位側):センコー

側一方、妻一方開きの構造となっています。住宅建材を運ぶ目的で登場しました。






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