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昭和35年に登場した除雪用(ロータリー式)ディーゼル機関車です。DD13形式の派生形式で、凸型のDD13形式とは異なり、運転台を片側に寄せたエンドキャブ方式とし、その運転台寄りに除雪用ロータリーヘッドを連結します。ロータリーヘッド用の動力を伝えるシャフトが台枠上にあり、運転台の下部を通っているため、運転台及びエンジン、ラジエーターの位置が高いのが特徴です。
エンジンはDD13形式のものを改良したDMF31SB-R形を2基搭載しています。動力の伝わり方ですが、DD13形式と同じく、2つのエンジンから発生した力は車体中央にある逆転機に集められます。ここから動力を振り分ける方法となっています。DD14形式では走行用のほかに除雪用のシャフトがあり、逆転機の切換操作により、2つのエンジンの動力を走行用2基、走行用1基及び除雪用1基、除雪用2基と使い分けが出来ます。
除雪時は走行用と除雪用に使い分けると除雪能力が低いため、除雪用に集中して使います。すると動けなくなってしまうので、別に走行用機関車を用意して運用します。この機関車の制御を行うため、重連総括制御装置を装備しています。
登場後0番代が8両製作され、減速機及び台車を改良した300番代が35両製作されました。
除雪用ロータリーヘッドは着脱可能で、夏季には入換や小運転に用いられる事もあります。1号機で除雪試験を行った所、結果は良かったのですが本州地区の水分を多く含む雪ではウイングで寄せ集めた雪が大きな塊となって、吸い込まなくなる問題が発生しました。2号機、3号機でかき集めた雪を砕いて、掻き寄せる方法を模索。ロールバー形という方法が採用され、以降の量産車に反映されました。1号機、2号機も改良されています。
JRへ移行後は、JR北海道、東日本、西日本の旅客3社に引き継がれ、現在はJR東日本のみに籍を置いています。