24系0番代

 昭和48年に登場した24系の初期グループ。形式に24を用いる事から24系24形とも言われています。車体及び車内は14系寝台車と同じ設計となっています。車体は青20号にクリーム10号の帯を巻いたもので、車内はB寝台車は3段式(後に2段式へ改造。)、A寝台車はプルマン式(開放型)です。防火対策として、寝台枠をFRP製からアルミ製に変更、煙感知装置の設置、座席やカーテン、床材などに難燃性の材質を用いています。登場した昭和48年に1度製作されたのみで、118両の製造に終わっています。
現在は最後の寝台特急「あけぼの」号(臨時列車)に僅かに残っているのみとなっています。

オハネフ24 1~27(オハネフ24 25)

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24系の3段式B寝台緩急車です。スハネフ14形式とほぼ同一の設計をしています。現存車はリフレッシュ工事やアコモ改良工事を受けており、妻面に雨どいの取り付けや車掌窓の小窓化などが行われています。

オハネ24 1~67(オハネ24 48)

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3段式B寝台車です。オハネ14形式と同一設計で、外観は同じです。寝台特急「北斗星」号などの個室化に伴い、種車として多くの車輛が改造されています。

オロネ24 1~9(オロネ24 2)

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プルマン式2段A寝台車です。オロネ14形式と同一設計で、外観は同じです。乗降扉側に喫煙室、更衣室の設備があります。

カヤ24 1~10(カヤ24 10)

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本系列の電源車で、職用車である「ヤ」の記号を用いているのが特徴です。登場時はマヤ24形式として登場しました。インタークーラーターボ付きディーゼルエンジンDMF13Z-G(430PS/1200rpm)とDM95発電機(300kvA)を組み合わせた発電装置を2基搭載しています。昭和49年に業務用室拡大に伴い自重が変わったため、マからカに記号が変わり、全車カヤ24形式となりました。現在は廃形式となっています。

24系25形

昭和49年に登場した24系のマイナーチェンジ車です。翌、昭和50年に山陽新幹線岡山~博多駅間の延伸開業を控えており、寝台特急列車の利用者が減る事が予想される事から、定員を減らし居住性改善を図ったグループです。
 B寝台車は3段から2段へ変更。更衣室の廃止などの変更の他、塗装工程を簡略化するため、塗装の必要のないステンレス製の飾り帯に変更しました。その後も幾度かのマイナーチェンジを行っています。
 この24系25形という名称は、オハネ25形式及びオハネフ25形式の2段式B寝台車を従来の24系の3段式B寝台車との区別をするために登場したもので、オシ24形式、カニ24形式など24を付ける形式が登場後も出てきています。

オハネフ25 1~27(オハネフ25 10・オハネフ25 12)

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24系25形の2段式B寝台緩急車です。オハネフ24に似たデザインが特徴ですが、飾り帯が塗装からステンレス帯に変更されました。定員減を最小にするため、車掌室を改良しており、乗降扉の位置が少しずれているのが特徴です。トイレ、洗面所側妻面にも後部標識灯が設置されるなどの変化もあります。写真は寒冷地仕様としたアコモ改良車で、耐寒・耐雪構造強化のほか、乗降扉を折戸から引戸に変更、帯色も金色にしたものです。

オハネフ25 28~47(オハネフ25 43)

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28番以降はデッキ廻りを改良しており、窓配置(通路側)が若干異なっています。

オハネフ25 101~157(オハネフ25 123・オハネフ25 117)

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昭和51年より登場したマイナーチェンジ車です。上段寝台を固定化したため、通路側(左)と寝台側(右)の客室窓の寸法が変わりました。車掌室妻面が切妻に変化したほか、連結する位置が決められ、方向転換が出来ない構造となりました。(電源車に向かって、車掌室は反対側になります。)

オハネフ25 201~221(オハネフ25 221)

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昭和52年に登場したグループで、向きを固定した100番代は運用上不便であるため、方向転換を可能としたグループです。構造は100番代と同じですが、増・解結作業をし易いように車掌側妻面に僅かな後退角があり、識別のため裾部の帯が短くなっています。写真は寒冷地仕様にしたアコモ改良車です。

オハネ25 1~91(オハネ25 28・オハネ25 32)

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オハネ24形式を2段寝台としたB寝台車です。上段寝台はボタン操作による自動昇降装置が付けられています。客室窓は通路側(左)も寝台側(右)も同じ大きさです。写真は寒冷地仕様車に改造したもので、折戸から引戸への変更などが行われました。この改造による改番は行われていません。

オハネ25 101~248(オハネ25 128)

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昭和51年に登場した増備車のグループで100番代を名乗ります。上段寝台を固定したため、寝台側(写真)の客室窓が細長くなっています。※この写真は拡大できません。

オロネ25 1~12(オロネ25 1)

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東京~九州、山陰地方を結ぶ寝台特急列車に使用するために昭和51年に登場した個室A寝台車です。昭和61年よりシングルデラックスの愛称が付きました。車内はテーブルを兼ねた洗面所の設備があるほか、照明や空調を個々の部屋で設定が出来ます。14系化改造が行われ、現在はありません。

カニ24 1~8(カニ24 3)

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24系25形の登場にあわせて、電源車も増備されました。その際、新聞輸送に使用するため荷物室(荷重3t)を設けたため、記号は「ヤ」から「ニ」になり、車長も18500㎜となりました。昭和49年に登場したこのグループはカヤ24形式のデザインを引き継いだもので、車掌室側のマイクロスカートが特徴です。

カニ24 9~25(カニ24 16・カニ24 23)

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昭和50年に増備されたグループです。発電装置のディーゼルエンジンや発電機はカヤ24形式のものと同じですが、マイクロスカートがなくなっています。23番(写真右)は更新車で、ディーゼルエンジンの載せ替えなどを行っています。屋根上のルーバーや側面窓などに変化があります。

カニ24 101~116(カニ24 116・カニ24 109・カニ24 112)

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昭和52年に増備されたグループです。基本構造は0番代と同じですが、荷物室の荷重を5tに拡大したことから、車体長19500㎜となっています。また、デザインも変更され、切妻型貫通構造になりました。更新工事では張り出し雨どいの取り付け、屋根上ルーバーの変更、貫通扉を廃して非貫通化などの変化が見られます。

夢空間

 JR東日本では昭和63年に来日し、全国を走った「オリエントエクスプレス」。この車輛たちの設計思想を基に次世代寝台車の方向を模索すべく、平成元年に3両を新造し、同年催された横浜博覧会で自社の展示ブース「夢空間’89」でお披露目をしました。
 展示後は「北斗星」号(臨時)や団体列車などに活躍しました。夢空間のみの3両では動くことは出来ず、14系や24系客車との併結を前提とし、台車やブレーキ、サービス電源などは24系と同じ仕様となっており、JRでは最初で最後の24系の新造となりました。

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横浜博覧会での展示の様子。

車体外装や車内に独自の意匠を凝らし、その設計は後に登場するE26系「カシオペア」の開発に引き継がれました。平成20年に廃車となり、その後はショッピングセンターなどに引き取られ余生を過ごしています。

オロネ25 901(オロネ25 901)

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デラックススリーパーの愛称を持つA個室寝台車です。定員はわずか6名という豪華な寝台車で、2人用個室「エクセレントスイート」1室(セミダブルベッド、リビングルーム、サニタリーで構成)、「スーペリアツイン」2室(シングルベッド2つ、サニタリーで構成)で構成されています。サニタリーはバスタブ、トイレ、洗面所です。エクセレントスイートのみ衛星放送が受信できるBSチューナー、ビデオ、カセットデッキを備えています。

オハフ25 901(オハフ25 901)

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ラウンジカーの愛称を持つロビーカー。バーラウンジ、ソファー、自動演奏機能付きピアノを備え、車端部には車掌室を設けています。車体色はオリエントエクスプレスのプルマンカーに似たものとなっています。

オシ25 901(オシ25 901)

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ダイニングカーの愛称を持つ食堂車です。展望室を持ち、列車の最後尾に連結されます。車内は個室もあり、車端部を厨房としています。この他、推進運転時(尾久客車区(現:尾久車両センター)~上野駅)に必要な機器を搭載しています。

改造車

 24系はブルートレインの顔として活躍をしてきましたが、様々な列車に対応した改造車や他系列からの編入車などがあります。

寝台特急「北斗星」号用の改造車
オハネフ24 501・502(オハネフ24 502)

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平成元年に登場したグループです。急行「宗谷」、「天北」号の気動車化により余剰となったオハネ14 501~を「北斗星」号増発用に改造したもので、車体をそのまま流用し、デッキと客室の間に車掌室を設置しました。妻面の貫通扉は引戸から折戸へ変更、愛称表示器を設置しています。中間車としての扱いが主で、最後部ではあまり使用されていません。

オハネフ25 2・4・8・15(オハネフ25 15)

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JR北海道が担当していた寝台特急「北斗星」号編成の個室化を目的に、4人用のコンパートメントに改造した車輛です。通路と寝台の間に仕切りを設け、各部屋の入室にはテンキー式電気錠を設置しました。この改造による番号の変更はありません。

オハネ24 501~504(オハネ24 502)

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オハネフ24 501~と同じく、急行列車の気動車化により余剰となったオハネ14 501~を「北斗星」号増発用に改造したもので、平成元年に登場しました。3段寝台を2段寝台化したほか、電気関係の改造を施した内容で、外観は種車時代とほぼ同じです。

オハネ25 551・552(オハネ25 551)

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平成3年に登場したグループで、オハ14 501~を改造した1人用個室B寝台車(ソロ)です。車体は新製で、台車などの高速化対応工事を行っています。

オハネ25 561~566(オハネ25 561・オハネ25 565)

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平成元年にオハ14 501~を2両して改造(561・562)、その後平成9年にオハネ25形式を種車に追加改造(563~566)した2人用個室B寝台車(デュエット)です。車体は新製となっています。種車の違いにより、床下機器の配置が異なっています。

スハネ25 501~503(スハネ25 502・スハネ25 503)

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昭和63年にオハネ25形式(501・502)から、平成元年にオハ14 501~(503)を改造したグループで、1人用個室B寝台(ソロ)、ミニロビー、シャワー室からなる合造車です。種車により、窓配置や自動販売機の設置個所が異なっています。

オロネ25 501~506(オロネ25 502)

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昭和62年にオハネ25形式を改造した2人用個室A寝台車(ツインデラックス)です。青函トンネル開業を控え、北海道へ直通する寝台特急(後の「北斗星」号)のために改造されました。個室内は2段式寝台、ソファー、テーブル、モニターの設備があります。暫定的に寝台特急「ゆうづる」号に使用された後、「北斗星」号に活躍しました。

オロネ25 551(オロネ25 551)

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寝台特急「北斗星」号増発に伴い、平成元年にオハネ14 501~を改造して登場した2人用個室A寝台車(ツインデラックス)で、1両のみ改造されました。オロネ25形式500番代とは異なり、2階建てになっているのが特徴です。これは乗客がはしごを使わないでもベットに入れるようにしたもので、定員は同じです。

オロハネ24 501(オロハネ24 501)

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平成元年にオハ14 1~を改造して登場した1人用個室A寝台(ロイヤル)、1人用個室B寝台(ソロ)の合造車で、1両のみ改造されました。ロイヤル2室を中央に、両端にソロを10室配置しています。

オロハネ24 551~554(オロハネ24 554)

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昭和63年にオハネ24形式を改造して登場した1人用個室A寝台(ロイヤル)、2人用個室B寝台(デュエット)の合造車です。ロイヤル2室を中央に、両端にデュエット7室を配置しています。

オロハネ25 501~503(オロハネ25 502)

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昭和63年にオハネ25形式を改造して登場した1人用個室A寝台(ロイヤル)、1人用個室B寝台(ソロ)の合造車です。オロハネ24 501とは配置が異なり、ロイヤル2部屋をデッキ寄りに、ソロ12室をロイヤルの隣に配置しています。

オロハネ25 551~554(オロハネ25 553)

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昭和63年にオハネ25形式及びオハネ14 501~を改造して登場した1人用個室A寝台(ロイヤル)、2人用個室B寝台(デュエット)の合造車です。ロイヤル2室を中央に、両端にデュエット7室を配置しています。

オロハネ25 555(オロハネ25 555)

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平成元年にオハネ14 501~を改造して登場した1人用個室A寝台(ロイヤル)、1人用個室B寝台(ソロ)の合造車です。従来車の居住性を改良した点が異なります。

オロハネ25 556~558(オロハネ25 556)

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平成2年にオハネ14 501~を改造して登場した1人用個室A寝台(ロイヤル)、1人用個室B寝台(ソロ)の合造車です。上記の555番の増備車になりますが、ロイヤルの天井に星空を映し出す装置を設けるなどのアコモ改良を施しています。

オハ25 501~504(オハ25 502)

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昭和63年にオハネ25形式を改造して登場したロビーカーです。ロビーはソファー、回転チェアーが配置されています。この他にシャワー室、自動販売機が設置されています。

オハ25 551(オハ25 551)

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平成元年にオハネ14 501~を改造して登場したJR北海道所属のロビーカーです。車内はJR東日本所属の500番代と同じですが、展望を良くするため窓を拡大しています。

スシ24 501~503・508(スシ24 503)

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昭和62年に登場したJR北海道所属の「北斗星」号用の食堂車で、「グランシャリオ」の愛称があります。24系の食堂車が不足していたため、電車特急列車食堂車全廃に伴い余剰となっていたサシ481形式を改造しました。電車からの改造のため、車体断面や冷房装置、台車などを種車の流用としており、編成の中でも目立つ存在となっています。
食堂内は、オリエント急行風の3列シート配置でゆったりしたものとなっています。

スシ24 504~507(スシ24 504)

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昭和63年に登場したJR東日本所属の「北斗星」号用の食堂車です。サシ481形式、サシ489形式(507)を改造しました。JR北海道車とは異なり、愛称の設定はありません。食堂内も近代的デザインを用いた4列シート配置(507のみ3列)となっています。

マニ24 501・502(マニ24 502)

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寝台特急「北斗星」号及び臨時寝台特急「エルム」号などの増発により、電源車が不足する事からマニ50形式を改造した電源車で、平成元年に登場しました。種車の鋼体をそのまま用いており、裾絞りがありません。屋根は他の車輛との違和感を和らげるためとディーゼルエンジンの排気口を設けるため、増設しているのが特徴です。ディーゼルエンジンは燃費や騒音を低く抑えた小型軽量なものを2基搭載しています。

カニ24 501~511(カニ24 502・カニ24 501・カニ24 511・カニ24 508(tuboフォトオフィス様撮影))

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寝台特急「北斗星」号など寒冷地を走行する列車に使用するため、カニ24-1~及びカニ24 101~に耐寒・耐雪構造を施したもので昭和62年に登場しました。種車はカニ24 501、504~506番(写真左)はカニ24 1~8のマイクロスカートを持ったグループ、502、503、507~509番(左から2番目)は9~のグループ、510、511番(左から3番目)は101~の車輛から改造しました。改造内容は各種機器類の耐寒・耐雪構造強化、エンジン吸気装置に雪切り装置の装備、飾り帯の金色化などが行われました。外観には変化はありません。このグループの中にも更新工事を受けた車輛(写真右)もあり、外観に変化が見られます。

寝台特急「あけぼの」号用改造車
オハネ24 551~555(オハネ24 554)

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平成2年にオハネ24形式を改造して登場した1人用個室B寝台車(ソロ)です。通路を中央に配し、左右線路方向に個室を配置しています。この改造は工期短縮を図るため、種車の屋根を一旦撤去し、FRP製の個室ユニットを搬入する方法が採られているのが特徴です。

スロネ24 551~553(スロネ24 551)

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平成2年にオロネ24 1及び101、オハネ24形式を改造して登場した1人用個室A寝台車(シングルデラックス)です。個室内は可動式ソファーベッド、洗面台、AV機器の設備があり、空調も個々に調整が出来ます。家族などの利用も考え、個室上部にエキストラベッドがあり2名での利用、ベッドと反対側の仕切り壁を開いて4名での利用もできます。

寝台特急「あさかぜ」(東京~下関間)、「瀬戸」号用改造車
オハネフ25 301~303(オハネフ25 301)

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平成2年の時刻改正で、東京~下関間の寝台特急「あさかぜ」及び東京~高松間の寝台特急「瀬戸」号の電源方式変更に伴い、電源車の連結が廃止されました。電源車には荷物室があり、新聞輸送や事業用品の輸送を行っており、電源車に代わる場所が必要となりました。そこで、オハネフ25 101~を種車に荷重3tの業務用室を設けたグループです。客室と車掌室の間に業務用室があるため、乗客からの応対にはインターホーンが設置されています。

オロネ25 301~305(オロネ25 302)

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平成2年の時刻改正より、B寝台車のみの構成であった「あさかぜ」(下関止まり)及び「瀬戸」号にA寝台車を連結する事となり、オハネ25 101~を種車に1人用個室A寝台(シングルデラックス)車に改造したグループです。0番代よりも個室の居住性を改善しており、10室となっています。また、A寝台利用者のみが使用する事が出来るシャワー室の設備があります。

オハ25 301~303(オハ25 303)

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平成元年にオハ12系のオハ12形式を改造して登場したロビーカーです。ロビー、シャワー室、サービスカウンター、サロン室の設備がありました。303のみスハ25 301~に再改造されました。残りの2両は寝台特急「瀬戸」号の電車化により余剰となって廃車となっています。

スハ25 301~303(上:スハ25 302、下スハ25 303)

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寝台特急「トワイライトエクスプレス」号の電源車が必要となり、寝台特急「あさかぜ」号及び「瀬戸」号に使用する電源車を転用し、合せて列車のグレートアップ化を図るため、平成元年にオハ12形式を改造して登場したロビーカー兼電源車です。パンタグラフを搭載し、車内にSIV(静止形インバータ)装置を搭載しています。これは日本の客車では昭和42年に登場したマヤ10形式車輛性能試験車以来の登場となります。
客室内はオハ25 301~と同じく、ロビー、シャワー室、サービスカウンター(サロン室はなし。)がありました。平成2年にオハ25 303を改造編入し、スハ25 303としており、外観が若干異なっていました。

東海道・山陽本線系統・その他改造車
オハネフ25形式2000番代(オハネフ25 2209)

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平成3年、寝台特急「なは」号用にオハネフ25 101~又は201~を改造して登場した2人用個室B寝台車(デュエット)です。1階に6室、2階に5室の個室が配置されています。種車の原番号に2000番を加えています。

オハネ25 251・252(オハネ25 251)

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JR西日本が担当する寝台急行「銀河」号や寝台特急「日本海」号などでB寝台車が不足したことから、オハネ15形式を改造編入したグループで平成2年に登場しました。オハネ15形式はオハネ25 101~と同じで、電気関係が異なるのみ。この改造も14系から24系への電気関係の改造のみで、外観、車内に変化はありませんでした。

オハネ25 1001~(オハネ25 1003)

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寝台特急「はやぶさ」号及び「富士」号のB寝台車の個室化を行うため、平成元年にオハネ25 101~を種車に改造し登場した1人用個室B寝台車(ソロ)です。寝台は枕木方向に配置されています。平成11年に全車14系化(オハネ15 2001~)に再改造され区分消滅しています。

スハネ25形式2100番代(スハネ25 2124)

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寝台特急「なは」号に平成4年に登場した1人用個室B寝台車(ソロ)で、オハネ25 101~を改造したもので、中央に通路を配し、左右に1階2階ともに14室ずつ個室があります。番号は原番号に2000番を加えています。3両が改造されました。

オロネ24 101~(オロネ24 102)

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昭和57年、A寝台車が不足した事からオロネ14形式を改造編入したグループです。電気設備中心の改造で、外観、車内ともに変化はありません。

オハ24 301~303(オハ24 301)

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夜行高速バスに対抗するため、平成2年に寝台特急「なは」号に登場した普通車で、「レガートシート」の愛称がつけられました。種車はサロ481形式で、車体や台車を流用しています。車内は大型リクライニングシートを3列配置とし、車端部にはミニロビーがありました。

オハ24 701~705(オハ24 702・オハ24 705)

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昭和60年、寝台特急活性化を目的に余剰車となっていたオシ14形式及びオハネ14形式を改造したロビーカーで、国鉄では初めての製作となります。オシ14形式からは701・702、オハネ14形式からは703~705で乗降扉の有無や窓配置などに違いが見られます。車内は共通でソファー、回転チェアー、バーカウンター、自動販売機、カード式公衆電話がありました。寝台特急「はやぶさ」、「富士」号に活躍、14系化されたため廃車となっています。

オシ24 701~705(オシ24 703・オシ24 704)

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個室寝台車の投入によってグレードアップした寝台特急に相応しい食堂車とするためオシ24 1~をグレートアップしたグループで昭和61年に登場しました。(これにより、オリジナルの24系食堂車は廃番代になっています。)701~703は星空をイメージした青系のデザインに、704・705は欧風客車のようなイメージに改造されました。このデザインは後に登場する「北斗星」号や「トワイライトエクスプレス」号の食堂車のデザインにも用いられました。晩年は、ロビーカーの代用や車内販売準備室として活躍していました。

寝台特急「トワイライトエクスプレス」用改造車
オハネフ25 501~503(オハネフ25 501)

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9号車に連結されるオハネフ25形式0番代を改造したもので、寝台と通路の間に仕切り扉を設け、個室としたBコンパートメント車です。種車は製造当初より2段寝台ですが、食堂車の従業員用寝台部分は3段に改造しています。

スロネフ25 501~503(スロネフ25 502・スロネフ25 503)

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1号車に連結される2人用個室A寝台(スイート)と1人用個室A寝台(ロイヤル)の合造車です。オハネ25形式(501・502)、オハネフ25形式(503)から改造しました。車内はスイート1室、ロイヤル4室、車掌室で構成されており、スイートは最後部に設置され、寝台も兼ねるソファーベッド、テーブルなどの設備のほか、過ぎゆく風景、日本海の黄昏(トワイライト)など車窓を満喫できる展望応接室、ダブルベッドを配した独立した寝室、シャワー室、トイレなど豪華なつくりとなっています。最後部の窓は登場時は何もなく、雨天時などに雨水が垂れて、視界が悪くなってしまう事があり、窓廻りに雨よけを設置しました。

オハネ25 511~513(オハネ25 511)

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7号車に連結される2人用個室B寝台車(ツイン)です。オハネ25形式0番代を改造して登場しました。個室の他にミニサロンの設備があります。

オハネ25 521~526(オハネ25 521)

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5及び6号車に連結される1人用個室B寝台(シングルツイン)と2人用個室B寝台(ツイン)の寝台車です。オハネ25形式0番代を改造して登場しました。1人用個室はエキストラベッドが用意され、2人でも利用が出来ます。

オハネ25 561~563(オハネ25 561)

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8号車に連結されるBコンパートメント車です。オハネ25形式0番代を改造して登場しました。

スロネ25 501~503(スロネ25 501)

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2号車に連結される2人用個室A寝台(スイート)と1人用個室A寝台(ロイヤル)の合造車です。スイート、ロイヤルの好評を受けて、平成2年にオハネ25形式0番代を改造して登場しました。スイートを中央に1室、両端にロイヤルを2室ずつ配置しています。スイートは展望室がないため、その代わりにロビーカーに設置されたものと同じ寸法の窓を設けています。

オハ25 551~553(オハ25 551)

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4号車に連結されるサロンカーで、オハネ15形式又はオロネ14形式から改造されました。「サロンデュノール」の愛称が付けられています。車輛中央部にある5枚の展望窓が特徴で、パノラマサロンカーの別名もあり、日本海の黄昏など車窓を堪能できるように上下2段のフロアーに分けられています。シャワー室、電話室、自動販売機の設備があります。

スシ24 1~3(スシ24 1・スシ24 3:tuboフォトオフィス様撮影・スシ24 3)

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3号車に連結される食堂車で、「ダイナープレヤデス」の愛称があります。もともとは寝台特急「日本海」号のグレードアップ用に用意されていたもので、登場時の塗装は青20号に銀色の帯を巻いていました。「トワイライトエクスプレス」号に組み入れる際に塗装変更及び食堂内の座席変更(2人用と4人用に変更。)しました。種車はサシ489形式(1・2)、サシ481形式(3)となっています。なお、登場時からと現在では、車体表記や字体が変化しており、模型をつくる時は時代設定が必要かもしれません。

カニ24 12~14(カニ24 13)

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トワイライトエクスプレス用の電源車。塗装変更の他、耐寒。耐雪構造が強化されています。