化成品分類番号とは?


タンク車やタンクコンテナを見ると、写真のような記号があります。

   

「燃32」や「侵80」などは一体、何でしょう。これは、化成品分類番号と言い、危険品を運ぶ貨車やコンテナにどんな貨物が積まれているのかを表したものです。
鉄道が始まり、様々な貨物を運ぶようになってきました。並行して我が国の化学工業も発達。タンク車を中心に私有貨車の形式もどんどん増えていきました。
積荷の表記を見て「ガソリン」であれば、揮発油とも言われる通り、気化し易く、可燃性の高い液体かな。と理解が出来ますが、化成品のように工業原料に用いられる貨物は一般的ではない名称(例:次亜塩素酸ソーダやノルマルパラフィン)ではないため、事故が起きた時にその対処に専門的な知識を必要とするようになりました。また、中には商品名である事もあり、緊急時の迅速な対応が難しくなってきました。
そこで、昭和54年に全ての専用種別に対し、簡潔に性質を表す標記として「化成品分類番号」が制定されました。国鉄からJR貨物へ移行した現在でも継続しており、貨車、コンテナ(ISOコンテナの一部は除く)において、必要のある全てに使用されています。

読み方は次の通り。
化成品分類略号+10の位(化成品の分類)+1の位(化成品の性質)
注意
①化成品分類略号は複数を組み合わせることがある。
②化成品分類略号の標記はなく、10の位と1の位のみ(数字のみ)の標記もある。
③1の位は複数を組み合わせることがある。
④化成品分類番号では、途中で変更される場合もある。(例としてメタノール。燃31ですが、毒性のある事を考慮し、燃毒36に変更。)

では、細かく見ていきましょう。
●化成品分類略号

 化成品分類略号  意    味
   燃焼性のある物質
   毒性のある物質
   侵食性のある物質
   酸化性のある物質
 (G)  高圧ガス
 (禁水)  水と反応する物質

●10の位

 10の位  意    味
   高圧ガス
 3  引火性液体
 4  可燃性固体
 5  酸化性物質
 6  毒性物質
 8  腐食性物質
 9  有害性物質

●1の位

 1の位  意    味
 危険性度合3(危険性が小さいもの)
 危険性度合2(危険性が中くらいのもの)
 危険性度合1(危険性が高いもの)
 可燃性のもの
 禁水していのもの
 酸化性または反対性のあるもの
 毒性のあるもの
腐食性のあるもの

これらを組み合わせるとどのような化成品なのかが理解する事が出来ます。

 

これは複数の組み合わせの例です。化成品分類略号は「毒」、「燃」、「(G)」の3つ、10の位は2ですから、「高圧ガス」。1の位では6・3ですから、6の毒性のあるもの、3の可燃性のあるものと読み解く事が出来ます。






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