タキ7750形式35t積み苛性ソーダ液専用車

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側梁省略車

タキ7797(3位側):東亞合成化学工業 タキ17769(2-4位側):日本曹達

側梁省略の他に、徹底的にダイエットしました!感があります。製造メーカーにより受台が垂直な車輛、斜めな車輛があります。また、キセ形状も様々です。

平型台枠車

タキ7784(1位側):呉羽化学工業 タキ17751(2位側):ソーダニッカ

タキ4200形式に近く、使用する材質の変更や部材の見直し等により軽量化を図ったもの。側梁省略車と比べるとちょっぴり重い。

試験車

タキ37773(3位側):錦商事 タキ37772(2位側):呉羽化学工業

 タキ37768~37776番のグループで、昭和48年に貨車のブレーキに関する試験を行う為、営業車を兼ねて製作されました。
 昭和41年に登場したタキ35000形式。車体長を抑える為、側ブレーキを採用しました。それ以前までは側ブレーキは2軸車が一般的でしたが、タキ35000形式の構造も相まって、側ブレーキを採用した貨車が盛んに製作されるようになりました。
 側ブレーキは車体側面に設置され、てこの原理でブレーキを作用させるものです。留置をする為なら危険性は低いのですが、当時は「突放(とっぽう)」という入換作業が行われていました。名の通り、貨車を突き放し、その勢いで目的の場所へ入換をし、留置や他の貨車に連結をする作業です。目的の場所で止める為に係員が動く貨車に飛び乗り、側ブレーキを作用させるのですが、飛び乗りに失敗やバランスを崩しての転落、それにより貨車に引きずられたり、巻き込まれる事故が発生。最悪は側ブレーキが片側にしかなく、線路を無理して横断し、貨車に轢かれるという痛ましい事故も発生していました。側ブレーキを採用した貨車が増えると、事故も比例して数が増え、この対策が必要になりました。
 一方、この頃に「レジンシュー」という新素材を使用した制輪子が登場し、これに合わせた台車が設計(TR41E形式等)されます。貨車の制輪子には鋳鉄製が使われていましたが、作用面で比較すると低速時のブレーキ効果が悪い問題があり、突放作業で係員がブレーキをかけたにもかかわらず、速度が低下せず貨車への衝突等の事故が増えつつあり、加えて係員の死傷事故も増える結果になりました。
 この2つの問題を解決をする事がこの試験車に与えられた役目です。タキ37768~37775番は手ブレーキ+台車をTR41Eとし、鋳鉄制輪子に対応したブレーキシリンダーを装備しました。タキ37776番のみ改良した側ブレーキとレジンシューに対応したブレーキシリンダーを装備し、両者を比較し、結果を以降の車輛に反映させました。昭和49年にタンク車の設計において、保安対策を盛り込む事が決まりました。タンク車の衝突時に乗り上がりを阻止する目的でアンチクライマーと余裕のあるデッキの設置が決められ、手ブレーキの設置が容易になり、以降の車輛は手ブレーキを備えています。但し、側ブレーキの設置が禁止という訳ではなく、構造上やむを得ない場合は設置される事があります。

準保安対策車

タキ37798(2位側):東亞合成 タキ47769(1位側):電気化学工業

昭和50年以降に登場する車輛には保安対策の要素が盛り込まれました。台枠が延長され、アンチクライマー付き平型台枠となりました。この他、マンホール周辺のランボードは強化型に変更されています。側ブレーキ車はタキ47763番が最後となり、以降は手ブレーキ車となります。台車はタキ37768~47767番まではTR41E形式を改良したTR41E-12形式になります。タキ47768番以降は台車をTR225形式に変更し、近代的なスタイルになっています。

保安対策車

タキ57759(3位側):東亞合成 タキ57783(1位側):東ソー

昭和51年以降に製作されたタキ47793番以降は「保安対策車」と呼ばれる車輛になります。準保安対策車に更なる台枠の延長、空容積の増加等の従来車とは異なる設計が盛り込まれました。台車ではタキ57773番以降は走行性能が更に安定するTR213C形式、ブレーキ装置ではタキ57785番以降はCSD型積空ブレーキを装備しています。


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