私有コンテナのページ(新制度 タンクコンテナUT18A~UT20A形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

気になる専用種別がありましたら、こちらをクリックして下さい。 → 専用種別 説明ページ

UT18A形式20ftタンクコンテナ

本形式より以降の内容積が大きい形式の傾向として、普通品(非危険品)は粉粒体、危険品は気体(ガス)を専用種別とするコンテナが多くなってきます。本形式では0番代、5000番代、8000番代があり、0番代と5000番代は粉粒体(小麦粉・ポリスチレン)となっています。
5000番代

UT18A-5009(3位側):日清製粉
小麦粉専用

5004~5015番のグループで、元々は0番代の3~14番でした。本形式を製作するにあたり1番が試作で製作され、改良型の試作コンテナである2番が製作。1番を除いて、増トンにより総重量が増えたため、5000番代に再登録。という形になっています。2番は5003番に改番されています。

UT18A-5017(3位側):日清製粉
小麦粉専用
UT18A-5017(2位側):日清製粉
小麦粉専用

日本通運が所有し、日清製粉が借受会社となっています。写真は5016~5018番の増備グループで、川崎重工業製となっています。積荷が粉粒体である事から、効率よく荷役作業が出来るように吐出口周辺に圧縮空気を送り込む配管が見られます。

UT18A-5025(1位側):日清製粉
小麦粉専用
UT18A-5023(3位側):日清製粉
小麦粉専用

5022~5028番のグループ。製造会社が日本車輌製となり、外観が大きく変わりました。後位側の吐出口周辺はメカニカルさが増し、より出しやすくするためでしょうか、タンク体の形状が変化しています。形式の下にある受台に書かれた矢印はトラックに積載する際の方向を示しており、載せるとトラックからコンテナを降ろさず荷役をする事が解ります。

UT18A-5030(2位側):日清製粉
小麦粉専用

5029・5030番は最終増備グループ。前回の増備グループとほぼ同じですが、4位側から2位側を経て前位側へ圧縮空気を送り込む配管に変化があり、4位側からの立ち上がりがタンク体に沿ったものから、垂直に立ち上がる変化が見られます。

UT18A-5020(3位側):日東富士製粉
小麦粉専用

5020と5021番の2個のグループ。極東開発工業製のタンクコンテナで、無蓋コンテナではお馴染みの会社ですが、タンクコンテナでは数が少なく珍しいかもしれません。日本車輌製に似ていますが、後位側などに違いを見ることが出来ます。

UT18C形式20ftタンクコンテナ

危険品を輸送する形式で、多くは気体(ガス)類が登録されており、最大総重量が13.5tを超える8000番代のみとなっています。

UT18C-8004(1位側):三菱化学物流
液化ブチレン専用(燃G23)
UT18C-8004(4位側):三菱化学物流
液化ブチレン専用(燃G23)

平成2年に登場した我が国初の「高圧ガスタンクコンテナ」という由緒あるコンテナです。8001~8003番が登場し、8004番はその増備した形で、平成10年に登場しています。専用種別は「1-ブテン」をご覧下さい。

UT18C-8007(2-4位側):日輪
液化イソブタン専用(燃G23)
UT18C-8008(1位側):長太
液化イソブチレン専用(燃G23)

UT18C-8007:8005~8007番の3個が登録されています。最大総重量が15tを超える為、ハローマーク「G」の記号が付いています。
UT18C-8008:8008番のみ1個が登録されています。フォークポケットが無いのが特徴で、空積関わらずトップリフターでの荷役扱いとなるコンテナです。

UT18C-8011(1位側):関西化成品輸送
ジメチルアミン専用(燃G26.3)
UT18C-8016(1位側):MGCアドバンス
モノメチルアミン専用(毒燃G26.3)

UT18C-8011:8010、8011番の2個のグループ。関西化成品輸送が所有し、三菱ガス化学と日新運輸が借受会社となっています。コキ100系積載限定の表記があります。
UT18C-8016:8013~8016番のグループ。元々は関西化成品輸送が所有していましたが、一部か全てかは不明ですがMGCアドバンスへ転籍しました。この際に専用種別をジメチルアミンからモノメチルアミンへ変更したようです。

UT18C-8020(4位側):三菱ケミカル物流
液化ブチレン専用(燃G23)

本形式のラストナンバー。初期の個体をフルモデルチェンジした近代的なスタイルが特徴となっています。フォークポケットが無い為、トップリフターでの荷役扱いとなります。

UT18G形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナ(海上コンテナ)を私有コンテナとして登録した形式で、本形式は普通品(非危険品)を専用種別とするコンテナとなっています。

UT18G-98001(4位側):三菱ケミカル物流
エチレンカーボネート専用

98001~98009の9個が登録されています。吐出弁が保護箱に覆われたタイプとなっています。

UT18K形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナ(海上コンテナ)を私有コンテナとして登録した形式で、本形式は危険品を専用種別とするコンテナとなっています。

UT18K-98002(3位側):中央通運
シロキサン専用(燃30)

98001と98002番の2個が登録されています。全高は2591mm、最大総重量が18.76tとなっています。「コキ50000積載禁止」の注意書きがあります。

UT19A形式20ftタンクコンテナ

一社、専用種別一種類の形式で、0番代と5000番代の2種類があります。

0番代

UT19A-2(3-1位側):日清製粉
小麦粉専用

UT18A形式0番代の15~17番に似た外観を持つグループで、1~8番の8個があります。最大総重量が11.8tです。

5000番代

UT19A-5009(2位側):日清製粉
小麦粉専用
UT19A-5011(2位側):日清製粉
小麦粉専用

同社の所有するUT18A形式と同じく荷重を10t積みとしたグループで、5001~5015番が製作されました。最大総重量が13.5tとなったため、5000番代に区分されています。後期グループとなる5010~5015番では、全長が規格外となった6158mmとなった他、コンテナの中心を示す表示があります。

UT20A形式20ftタンクコンテナ

0番代、5000番代、8000番代、25000番代とバラエティーに富む種類があり、0番代、8000番代を除いた各番代は粉粒体(小麦粉やビニル樹脂)が専用種別となっています。

0番代

UT20A-8(2位側):水澤化学工業
活性白土専用(食品添加物)

1~63番まであり、全て水澤化学工業所有の活性白土専用種別となっています。専用種別の商品名である「ガレオンアース®」のガレオンになぞらえ、中央部にガレオン船のイラストが特徴となっています。活性白土は食品にも使われており、その個体には「食品添加物」と書かれていました。数は少なかったようです。
現在は設備若しくは荷重の増トンを行ったため、44個が5000番代に改番、初期個体を中心に廃コンとなり、番代消滅しています。

5000番代

UT20A-5008(1位側):エム・ティ・ビー
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-5005(4位側):エム・ティ・ビー
塩化ビニル樹脂専用

5001~5023番のグループ。薄い黄緑色のタンク体が特徴となっています。一部の個体は活性炭など専用種別を変更したものがあります。

UT20A-5001(2位側):みなと運送
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-5040(1位側):日本石油輸送
塩化ビニル樹脂専用

UT20A-5001:みなと運送が所有している個体で、専用種別表記が「塩化ビニール」となっています。塩化ビニルが多い中でこの様なスタイルは稀にあり、この他に英語名の読み方をカタカナ読みした際に異なる(例:アクリロニトリルがアクリルニトリル)という事もあります。
UT20A-5040:日本石油輸送が所有しており、写真は新塗装色になった個体です。

UT20A-5030(2-4位側):千葉製粉
小麦粉専用
UT20A-5158(2位側):千葉製粉
小麦粉専用

小麦粉専用としているのは千葉製粉所有の個体のみで、東北地方へ輸送している為でしょうか、後位側の配管などを雪から守るために覆われている寒冷地仕様のようなスタイルが特徴です。5024~5035、5045~5048番のグループと5100番代のグループがあり、受台などに僅かな変化が見られる他、総重量の表記が5100番代では「13.5t」と書かれているのに対し、初期個体では「13.5ton」と書かれているのが面白い。

UT20A-5074(3位側):三菱ケミカル物流
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-5099(1位側):中央通運
塩化ビニル樹脂専用

UT20A-5074:5000番代中頃の個体になるとタンク体上部の踏板の支えが変化します。三菱ケミカル物流が所有する個体は5071~5078番までありますが、その中の5073、5074番はタンク体全体にキセを装備した珍妙なスタイルとなっています。塩化ビニル樹脂に保温は必要性がないため、他の専用種別に変更を見込んでの事なのでしょうか。
UT20A-5099:100番を目前に受台の周辺が変化した個体です。

UT20A-5121(3位側):中央通運
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-5181(4位側):みなと運送
塩化ビニル樹脂専用

5100番代に入ると、受台周りに再度変化が見られるほか、タンク体中央下部にある配管やコックに変化が見られます。1-3位側では、2つあった配管、コックが1つに集約。2-4位側では、圧縮空気を送り込む際に使う圧力計などが4位側から移設されています。5121番は日本陸運産業が所有し、中央通運が借受会社となっています。

UT20A-5170(2位側):みなと運送
塩化ビニル樹脂専用

一部の個体には、「下部吊上げ禁止」の注意書きがあります。

UT20A-5255(1位側):水澤化学工業
活性白土専用
UT20A-5233(2位側):水澤化学工業
活性白土専用

5216~5286番までのグループで、大きく3つのグループに分けられます。5216~5259番は0番代から改番したもので、個体の番号の部分がシール貼りされており、色が少し異なっている特徴があります。

UT20A-5267(4位側):水澤化学工業
活性白土専用
UT20A-5271(4位側):水澤化学工業
活性白土専用

5260番以降は新製された個体で、極東開発工業製のモデルチェンジ仕様になっています。マンホール部が凹んだ変化の他、配管が邪魔で設置が見送られていたのでしょうか、2-4位側に無かったはしごが途切れる形となりますが、新たに設置されています。5271番以降は全高が延びて2519mmとなったため、規格外コンテナになり、ハローマークが追加されています。

UT20A-5282(3位側):水澤化学工業
活性白土専用

1-3位側の様子。はしごなどの配置は変わりありませんか、工具箱がコンパクトになっている変化が見られます。

8000番代

ISOコンテナ(海上コンテナ)を私有コンテナとして登録したグループになります。

UT20A-8083(1位側):全農又はホクレン
牛乳専用

8001~8100番が登録されており、最大総重量が20.0tの規格外コンテナとなっています。

25000番代

22.5ftコンテナである事を意味する20000番代と最大総重量が13.5tを超える事を意味する5000番代を組み合わせた番代となります。

UT20A-25002(3位側):日本石油輸送
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-25001(4位側):日本石油輸送
塩化ビニル樹脂専用

22.5ftの規格外コンテナであるため、ハローマークが付けられています。番代区分されているので、必要性があるのかは疑わしいのですが。25001番は旧塗装、25002番は新塗装となります。

UT20A-25013(3位側):日本陸運産業
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-25012(4位側):日本陸運産業
塩化ビニル樹脂専用

日本陸運産業(現:日陸)所有の個体。日本石油輸送と比べると違いはほとんどありませんが、こちらにはハローマークが貼っていません。

UT20A-25049(1位側):三菱ケミカル物流
塩化ビニル樹脂専用
UT20A-25031(3位側):三菱ケミカル物流
塩化ビニル樹脂専用

三菱ケミカル物流が所有する個体で、35031番は日本石油輸送が所有している個体を借り受けたもの。借受会社に合わせて、濃い緑色と白色の二色塗りになっています。







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