私有コンテナのページ(新制度 タンクコンテナUT5A~UT5F形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

気になる専用種別がありましたら、こちらをクリックして下さい。 → 専用種別 説明ページ

UT5A形式12ftタンクコンテナ

12ftコンテナで、普通品(非危険)を扱う。小ロットの品目や小口輸送に使用されています。

UT5A-8(4位側):森永乳業
牛乳専用
UT5A-144(1-3位側):森永乳業
牛乳専用

森永乳業が所有する牛乳専用タンクコンテナ。黄色の目立つ個体は7~9番の3個。その後、置換え用でしょうか、113~115番が登場。黄色ではなく、クリーム色になり、全体的にしっかりした形に。その後141~146番が増備されています。

   
UT5A-28(2位側):サンノプコ
ステアリン酸カルシウム専用
UT5A-148(4位側):サンノプコ
ポリカルボン酸ナトリウム専用

日本石油輸送が所有し、サンノプコが借受会社となっています。28、29、147、148番の4個あります。
※ポリカルボン酸ナトリウムは専用種別には記載していません。

   
UT5A-46(3位側):住化エイアンドエル
ラテックス専用
UT5A-66(2位側):住化エイアンドエル
ラテックス専用

日本石油輸送が所有し、住化エイアンドエルが借受会社となる個体で、多数あります。幾つかの形態がありますが、はしごのない1-3位側のちょこんとのったランボードが可愛い。受台にはクレーン荷役用フックが付いているのですが、66番のように4個あるものがあります。2つで十分なのですが、なぜこんなにあるのでしょう。

UT5A-88(2位側):住友化学工業
エチレン酢酸ビニル専用
UT5A-89(3位側):住友化学工業
エチレン酢酸ビニル専用

日本石油輸送又は日本陸運産業が所有し、借受会社が住友化学工業となっています。多数あり、初期個体はキセがありました。丁寧に使われており、写真右は現在の様子。フォークリフトで乱暴に扱った人がいたのでしょうか。見慣れない注意書きが付きました。

UT5A-117(1位側):日本合成ゴム
アクリルエマルジョン専用
UT5A-124(4位側):日本合成ゴム
アクリルエマルジョン専用

日本石油輸送が所有し、日本合成ゴムが借受会社となっています。117~126番あります。受台のクレーン荷役用の金具がフックではない点と、ランボードの形状、後位側に寄ったはしごに特徴があります。

UT5A-110(2位側):ミヨシ油脂
脂肪酸専用
UT5A-127(2位側):不明
コンクリート混和剤専用

UT5A-110:日本石油輸送が所有し、ミヨシ油脂が借受会社となっています。普通品(非危険品)ですが、火気厳禁と書かれています。積荷の脂肪酸を加温する配管や温度を確認する温度計のようなものが確認出来ます。
UT5A-127:エヌ・エム・ピーが所有し、ポゾリス専用のコンテナで127~130番のグループ。写真の通り、鏡面にある会社のマークが消され、専用種別が変更されています。所有者が変わっているのか、所有者は変わらず、専用種別の変更なのかは不明です。

UT5A-150(1位側):日陸
コンクリート混和剤専用
UT5A-151(4位側):日陸
コンクリート混和剤専用

本形式の最終ロットで、150番と151番の2個となります。やや腰高なスタイルで、特徴的なランボードの配置は印象的です。

UT5C形式12ftタンクコンテナ

12ftコンテナで、危険品を扱うコンテナです。法令などの規則により、安全に輸送するために保護枠の付いた個体が多い。

UT5C-7(4位側):日本石油輸送
ウレタンプレポリマー専用(93)
UT5C-12(2-4位側):日陸
1,3ブチレングリコール専用(93)

UT5C-7:化成品タンクコンテナの見所は専用種別もありますが、保護枠の形状も見逃してはいけません。この個体の保護枠はあまり見かけないタイプです。
UT5C-12:一般的な保護枠を持つ個体です。

UT5C-20(1-3位側):日本石油輸送
絶縁油専用(93)
UT5C-20(4位側):日本石油輸送
絶縁油専用(93)

白色と灰色の2色塗りのコンテナで、はしごは2-4位側に設置されています。3位側、標差しの横にある筒状のものは「イエローカード」と呼ばれるもので、積荷の説明、異常時の対処方などを書かれたものが入っている。

UT5C-18(3位側):日本石油輸送
イソキュアパートⅠ専用(燃30)
UT5C-25(2位側):日本石油輸送
エチレングリコールモノエチルエーテル専用(93)

この2つもスタンダードな化成品タンクコンテナの形態となっています。積荷の特製などにより、内部や付帯する機器など外観からは区別できないものも多くあります。

UT5C-43(1位側):日本石油輸送
大豆油専用

本形式に1個のみ登録されている個体。タンク体はキセ付きとわかる鋲打ちタイプ。マンホールが後位側にある独特の風貌であり、これだけでも存在感はあるのですが、何と言っても危険品を輸送する個体なのに化成品分類番号がない。という摩訶不思議な存在。

UT5E形式12ftタンクコンテナ

日本石油輸送が所有する各種普通品目(非危険品)を意味する「E」の付いたコンテナで平成8年に登場。70個製作されました。小口輸送又は品目のリースに使用されており、契約が終了し、新しい荷主に変わると専用種別の変更も行われています。

UT5E-2(3位側):日本石油輸送
アクリルエマルジョン専用
UT5E-15(2位側):日本石油輸送
アクリルエマルジョン専用

UT5E形式は下部が緑色、細い緑色の帯、上部が白色のコンテナ。はしごは2-4位側に設置されています。専用種別のチェックも楽しみにありますが、個体の形態も注目にしましょう。その形態は「踏板(ランボード)とその支え」と「受台」による形態の違いです。
第1の形態は、踏板が小さな穴で構成され、その支えがタンク体から外側へ真っ直ぐ延びているもの。

UT5E-3(1位側):日本石油輸送
カタロイド専用
UT5E-14(4位側):日本石油輸送
カタロイド専用

踏板が滑り止め付のタイプになっているもの。個体の中にははしごの上段左右に取っ手を付けたものもある。個体の中には側面の「JOT」のロゴマークが外側に寄っているものがあります。

UT5E-27(3位側):日本石油輸送
アクリルエマルジョン専用
UT5E-27(4位側):日本石油輸送
アクリルエマルジョン専用

外側に向かって延びている受台の支えが折れ曲がったもの。踏板は穴あきのもの。このタイプは数が少ない。

UT5E-29(1位側):日本石油輸送
コンクリート混和剤専用
UT5E-28(4位側):日本製紙ケミカル
リグニン液専用

支えが折れ曲がっており、踏台が滑り止めタイプの個体。これも数は少ないようです。

UT5E-70(1位側):日本石油輸送
トリエタノールアミンS90専用
UT5E-33(4位側):日本石油輸送
コンクリート混和剤専用

30番代に入ると受台に穴が開けられる変化が見られます。自重そのものは穴が無い個体と変わらないので、自重軽減の目的ではなく、蒸気管(加熱や保温)設置などオプションを設置できるようにしたようです。
踏台は滑り止めタイプ、支えが真っ直ぐのつくり。マンホール側の脚が短くなっています。多く見られるスタイルです。

UT5E-59(3位側):日本石油輸送
カタロイド専用
UT5E-60(4位側):日本石油輸送
紙力剤専用

台枠に穴が開き、踏板が滑り止めタイプ、その支えの脚が折れ曲がったタイプ。

UT5E-24(1位側):日本石油輸送
アクリルエマルジョン専用
UT5E-62(4位側):日本石油輸送
ポリゾール専用

1個又は2個程しかないタイプその1。24番は台枠に穴が開き、踏板が穴あきのもの。支えの脚は真っ直ぐのタイプ。前後の個体が台枠に穴が無いタイプなので、試作的なものかもしれません。右の62番は2-4位側にあるはしごが無く、1-3位側に設置されているタイプ。

UT5E-66(4位側):日本石油輸送
アクリルエマルジョン専用
UT5E-22(1位側):日本石油輸送
FD-532HFC専用

1個又は2個程しかないタイプその2。66番は一見すると、台枠に穴が開き、踏板が滑り止めタイプ、脚が真っ直ぐのタイプ。に見えますが、踏板をよく見ると、天板だけ穴があり、枠はない。というもの。22番は何かの配管が増設されているもの。

UT5E-19(2位側):日本石油輸送
撥水剤専用
UT5E-54(3位側):日本石油輸送
ラテックス専用

その他の専用種別として、撥水剤、ラテックスがあります。

UT5E-64(2位側):日本石油輸送
コンクリート混和剤専用

何処かの会社へリースしているのでしょう。文言が書かれています。

UT5F形式12ftタンクコンテナ

UT5E形式と同じく、所有者が届けている貨物をその中から自由に積載できる多用途コンテナで、Fは危険品を表します。1~18番が製作されました。多くが同和通運(現:DOWA通運)所有で、様々な廃液を輸送する目的で使われています。

UT5F-9(4位側):同和通運
産業廃棄物 写真廃液専用(燃30)







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