私有コンテナのページ(新制度 タンクコンテナUT6A~UT07C形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

気になる専用種別がありましたら、こちらをクリックして下さい。 → 専用種別 説明ページ

UT6A形式12ftタンクコンテナ

この形式は20ft級タンクコンテナとして1~4番が登録されました。このグループが登録抹消し、UT6A形式は廃形式となります。その後、12ftコンテナとして登録申請が出てきます。コンテナ形式の付与ルールでは大きさの異なるコンテナの同一形式での登録は、先に登録(この場合は20ft)した形式を一桁(この場合は6)とし、後から申請のあった形式には「0」を加えた二桁(この場合は06)とする事になっていますが、本形式ではそのルールに則らない稀なケースとなっています。

UT6A-7(4位側):日本グリース
グリース専用

現存するUT6A形式は6~8番の3個。日本グリース所有のものとなっています。はしごの真ん中が茶色に塗り分けているのはおしゃれポイントですね。

UT6C形式12ftタンクコンテナ

危険品を輸送する12ft級コンテナの形式で、Cの記号が付きます。19個が製造されています。

UT6C-10(3位側):合同酒精
酒類専用
UT6C-8(2-4位側):合同酒精
酒類専用

6~17番のグループ。酒類は日本酒などの醸造酒を言います。酒類は危険品ではありません。危険品形式となっているのは、中央の白い部分。推定されるのは焼酎やウイスキーといった蒸留酒を運ぶ時の種別「アルコール」でしょう。アルコールは危険品に指定されており、化成品分類番号「燃31」となります。その時に白色部分からアルコール専用 燃31という表記が出てくるでしょう。

UT6C-19(1位側):日本石油輸送
アリルアミン専用(燃毒36)

18番、19番(ラストナンバー)の2個のグループ。茶色というあまり見かけない塗装となっています。

UT06C形式20ftタンクコンテナ

UT6C形式が12ft級で登録されており、20ft級は次となったため、「06」形式となっています。

0番代

UT06C-5(1位側):中央通運
トリクロロフェニルシラン専用(侵81)

ハローマークは付きませんが、全高が2100mmの表記があり、身の丈が低いコンテナとなっています。保護枠の中にある小ぶりなタンクが特徴です。

5000番代

UT06C-5002(2位側):日本石油輸送
リン酸専用(侵80)
UT06C-5022(2位側)三菱マテリアル電子化成
FSA酸専用(侵(禁水)84)

UT06-5002:危険品輸送コンテナでは珍しい保護枠のない個体。その代わりにどっしりとした受台が特徴です。5001番と5002番の2個があります。
UT06-5022:1個のみのグループで、かつてはジェムコが所有していました。
※UT06-5022の専用種別は「フルオロスルホン酸」をご覧下さい。

UT06C-5018(4位側)住友精化
塩化チオニール専用(侵(禁水)84)
UT06C-5024(4位側):住友精化
塩化スフルリル専用(侵(禁水)84)

住友精化の個体。塩化チオニ―ルは5017~5019番(日本石油輸送所有)、5023番の4個。塩化スルフリルは5024番と5025番の2個となっています。両側面で配色を反転させるちょっぴりおしゃれなデザインです。

UT7A形式20ftタンクコンテナ

20ftコンテナで、荷重が12.3t以上13.5t未満である事を表す5000番代が登録されており、5001~5015番の15個があります。

UT7A-5003(3位側):日陸
HFC245fa専用
UT7A-5010(2位側):住化ロジスティクス
M-MDI専用

UT7A-5003:5002~5007番のグループ。気体を扱うコンテナで、台枠を貫通する配管でしょうか、独特の形をしています。専用種別は「ハイドロフルオロカーボン」を見て下さい。
UT7A-5003:5008~5015番のグループ。非危険品(普通品)のタンクコンテナでは珍しい保護枠付のタイプ。積荷の保護と共に、段積みが可能なメリット(省スペース化が可能。)がありますから採用しているのかもしれません。専用種別は「ジフェニルメタンジイソシアネート」を見て下さい。

UT7C形式20ftタンクコンテナ

0番代と5000番代の2種類が籍を置いている。危険品を輸送するタンクコンテナとなっています。

0番代

UT7C-8(1位側):中央通運
トリクロロフェニルシラン専用(侵81)
UT7C-9(2位側):中央通運
ジフェニルクロロシラン専用(侵81)

どちらも中央通運が所有する個体で、全高2100mmの平べったい印象を受けるコンテナとなっています。小さなタンク体に重厚なマンホールが2つ鎮座しています。

5000番代

   
UT7C-5006(3位側):関西化成品輸送
二硫化炭素専用(燃毒36)
UT7C-5027(3位側):関西化成品輸送
二硫化炭素専用(燃毒36)

日本石油輸送が所有し、関西化成品輸送が借受会社となっています。5006~5023番のグループと5025~5029番のグループがあり、数が多い事から本形式の代表的な存在となっています。

UT7C-5034(1位側):ボルテックスセイグン
クロロホルム専用(毒60)
UT7C-5033(2位側):ボルテックスセイグン
クロロホルム専用(毒60)

全高2100mmの平べったい印象を受けるコンテナです。毒物を運んでおり、配管などメカニカルなつくりになっています。

UT7C-5037(1位側):中央通運
四塩化珪素専用(侵81)
UT7C-5038(1位側):東ソー物流
臭化水素酸専用(侵81)

UT7A-5037:中央通運の全高2100mmシリーズの形式の一つ。奥の19D形式と比べると低いのがよく解ります。
UT7A-5038:「毒」と言う文字が毒々しい雰囲気を醸し出す化成品コンテナだ。

UT07C形式12ftタンクコンテナ

12ft級コンテナで内容積7㎥のタンクコンテナ。既に20ft級コンテナの登録があったため、重複を避けるためルールに基づき、「07」が与えられています。

UT07C-1(1-3位側):日本石油輸送
イソプロピルエーテル専用(燃32)

1形式1個のみのレアコンテナです。危険品を輸送するコンテナとして保護枠が装備されています。







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