私有コンテナのページ(新制度 タンクコンテナUT12A~UT14K形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

気になる専用種別がありましたら、こちらをクリックして下さい。 → 専用種別 説明ページ

UT12A形式20ftタンクコンテナ

かつて存在した形式で、5000番代のみが存在しました。その多くは後に8000番代へと改番しました。

UT12A-8043(1位側):三井化学
テレフタル酸専用
UT12A-8071(1位側):三井化学
テレフタル酸専用

もともとは総重量が13.5tのコンテナとして5000番代(5003~5100番)として登場しました。後に総重量が15.5tとなったため、全ての個体が8000番代に変更。8001~8098番となりました。ハローマークが付いています。大きく分けて2種類の形があり、前期グループはタンク体に補強管があるのが特徴です。後期グループは綺麗な弧を描いた台枠と近代的な踏板が特徴となっています。
現在はISOコンテナ化され、置き換えられてしまいました。

UT12C形式20ftタンクコンテナ

内容積が12㎥の危険品を運ぶタンクコンテナです。5000番代のみの形式となっています。

UT12C-5010(3位側):日油
TBA専用(燃31)
UT12C-5016(3位側):日陸
イソプロピルアルコール専用(燃31)

5010番の専用種別「TBA」は「ターシャリ―ブチルアルコールをご覧下さい。5016番は同社の所有するUT11形式イソプロピルアルコール専用コンテナの拡大形式に相当するものです。外観はほぼ同じです。

UT12K形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナを私有コンテナとして登録されたものです。危険品を示す「K」が付いています。

UT12K-95004(3位側):日陸
リニアレン124専用(燃30)

日陸が所有する「リニアレン専用」の95001~95007番のみとなっています。専用種別の「リニアレン®」は出光興産の商品名で、各種種類があり、リニアレン124®はその1つ。洗剤、可塑剤、溶剤、ポリエチレン改質剤などの原料に用いられています。

UT13C形式20ftタンクコンテナ

5000番代、8000番代、28000番代の3種類がある形式。5000番代、8000番代の登録が増えています。

5000番代

UT13C-5002(2位側):日陸
アルファオレフィン専用(燃31)
UT13C-5014(2-4位側):日陸
ダイアセトンアルコール専用(燃30)

5001~5014番、5025番は危険物汎用の専用種別となっており、5001~5003番及び5011~5014番は日陸(旧:日本陸運産業)が所有する個体となっています。三菱ケミカル物流が借受会社となっています。
5001番~と5011番~では、2つのマンホール。その間に安全弁が設置されていますが、タンク体の補強環や保護枠の形状が一目瞭然で異なっています。5014番の専用種別の「ダイアセトンアルコール」の「ダイ」は「ジ(Di)」の事で、ジアセトンアルコールの事を言います。

UT13C-5004(1位側):三菱化学
N-メチル-2-ピロリドン専用(93)
UT13C-5004(1位側):三菱ケミカル物流
ノルマルブチルアルデヒド専用(燃31)

5004番は三菱化学、5005~5010番、5025番は三菱ケミカル物流の所有する個体で、いずれの個体も専用種別及び化成品分類番号表示のサボ受が設置されているのが特徴となっています。

UT13C-5004(3位側):三菱ケミカル物流
メチルイソブチルケトン専用(燃31)
UT13C-5007(4位側):三菱ケミカル物流
ガンマーブチロラクトン専用(93)

他の専用種別となっている様子です。

UT13C-5015(3位側):旭化成
アセトニトリル専用(毒燃63)
UT13C-5027(4位側):旭化成
アセトニトリル専用(毒燃63)

日陸が所有し、旭化成が借受会社となっています。5015~5019番の前期グループと5026番及び5027番の後期グループがありますが、後期グループではマンホールの横に別のマンホール状のものがあり、外観が異なります。この為か、総重量が増えたためハローマークが付いています。

UT13C-5028(2-4位側):日石化学物流
イソプロピルアルコール専用(燃31)
UT13C-5029(2-4位側):エム・ティ・ビー
メタノール専用(燃31)

UT13C-5028:日陸が所有し、日石化学物流が借受会社となっています。UT12C形式をもう少し大きくした形式と言えます。1個のみの登録となっています。
UT13Cー5029:5029、5030番の2個が登録されています。後位側にマンホールが設置されています。

UT13C-5037(1位側):日陸
アセトニトリル専用(毒燃63)

2-4位側も気になる、これぞ化成品タンクコンテナという麗しい姿の個体です。

8000番代

UT13C-8004(1位側):東亞合成
液体苛性カリ専用(侵81)
UT13C-8010(2位側)かんでんエンジニアリング
絶縁油専用(93)

UT13C-8004:8001~8006番のグループ。専用種別及び化成品分類番号がポップな文字が特徴となっています。ハローマークは「G」で、最大総重量は19.4tと結構な重量級コンテナです。専用種別は「苛性カリ」をご覧下さい。
UT13C-8010:1個のみの製作で、ハローマークは「H」と「G」。全高は2591mm、最大総重量は16.5tと規格外コンテナになっています。

UT13C-8012(4位側):中央通運
四塩化珪素専用(侵81)
UT13C-8015(3位側):信越化学工業
トリクロロシラン専用(燃(禁水)44)

UT13C-8012:8011~8014、8020、8021番のグループ。規格外コンテナで、ハローマークは「H」と「G」。全高は2591mm、最大総重量は24.0tとなっています。
UT13C-8015:8015~8018番は信越化学工業所有の個体で、当初は中央通運の個体と同じでした。しかし、専用種別の変更に伴い、タンク体上半分を覆うキセの設置など、大規模な改造工事を受けています。この改造で最大総重量は22.6tになっています。(物質の比重などによるものが大きい。)

UT13C-8027(1位側):東北東ソー化学
液化塩素専用(毒G26)
UT13C-8028(2-4位側):東北東ソー化学
液化塩素専用(毒G26)

8026~8028番の3個のグループで、高圧ガス保安法によりタンク体は黄色が指定されています。規格外コンテナで、全高2591mm、最大総重量は24.0tとなっています。

UT13F形式20ftタンクコンテナ

危険物汎用の形式で、UT11F形式の拡大形式に相当します。老朽化した個体の置換えも兼ねていると推測されます。

UT13F-5009(2位側):三菱ケミカル物流
N-メチル-2-ピロリドン専用(93)

UT13K形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナ(海上コンテナ)を私有コンテナとして登録した形式。95000番代のみが登録されています。

UT13K-95004(4位側):日陸
リニアレン専用(93)
UT13K-95009(3位側):日本石油輸送
オクタジエン専用(燃31)

UT13K-95004:95001~95005番のグループ。日陸所有の海上コンテナでは標準的なスタイルのもの。
UT13K-95009:95008~95011番のグループ。こちらも日本石油輸送所有の海上コンテナで見掛ける標準的なもの。緑色のフレームは内容量21kLのタイプです。

UT14A形式20ftタンクコンテナ

5000番代のみが存在する形式で、5001~5006番の6個があります。

UT14A-5004(1位側):クレハ
塩化ビニリデン専用
UT14A-5002(4位側):クレハ
塩化ビニリデン専用

5001~5004番の様子。日本石油輸送が所有し、クレハが借受会社となっています。登場した頃は白色の側面部にクレハの商品名が書かれていました。

UT14A-5006(3位側):クレハ
塩化ビニリデン専用
UT14A-5006(4位側):クレハ
塩化ビニリデン専用

5005番、5006番の2個は日陸が所有しているものになり、外観も大きく異なります。

UT14C形式20ftタンクコンテナ

5000番代と8000番代の2種類があります。ここでは8000番代のみをご紹介します。

UT14C-8003(1位側):日産化学工業
希硝酸専用(侵81)
UT14C-8005(4位側):日産化学工業
希硝酸専用(侵81)

8001~8030番のグループ。かつての銀タキを彷彿とさせるタンク体を持つコンテナで。希硝酸の濃度が62%、67.5%、74%と3つの種類があり、専用種別の希硝酸の上に書かれています。74%のみ緑色で表記されています。8001~8024番までは当初は最大総重量が19.5tでしたが、後に登場した8025~8030番の最大総重量23.7tに合わせています。

UT14C-8037(3位側):中央通運
四塩化珪素専用(侵81)
UT14C-8040(2位側):中央通運
四塩化珪素専用(侵81)

8034~8046番のグループ。「コキ50000積載禁止」の注意書きがあります。規格外コンテナで、全高は2591mm、最大総重量は24。0tの重量のあるものとなっています。

UT14C-8044(3位側):中央通運
四塩化珪素専用(侵81)
UT14C-8047(4位側):日陸
アセトニトリル専用(毒燃63)

UT14C-8044:後期の個体では「コキ100~105積載禁止、コキ50000積載禁止」注意書きが細かくなっています。
UT14C-8047:UT13C5000番代の拡大形式に相当するもの。外観はほぼ同じなので、1-3位側はメカニカルな感じに対し、2-4位側のシンプルなものと推定できますね。

UT14G形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナ(海上コンテナ)を私有コンテナとして登録した形式。95000番代のみが登録されています。

UT14G-95001(1位側):鹿島飼料
魚油専用

日本石油輸送が所有し、鹿島飼料が借受会社となっています。この1個のみが登録されています。フォークポケット付きの小口輸送向け海上コンテナで、緑色のフレームは内容量14KLのタイプです。

UT14K形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナ(海上コンテナ)を私有コンテナとして登録した形式。危険品を運ぶため「K」の記号となります。95000番代のみが登録されています。

UT14K-95007(4位側):日本石油輸送
MFDG-S専用(93)
UT14K-95011(4位側):日本石油輸送
TBA専用(燃31)

どちらも専用種別では本形式に1個ずつ登録されている個体です。海上コンテナでは珍しいフォークポケット付きのもので、身の丈の低さも相まって、軽量級と見誤り5tフォークで荷役をしてしまわないように、使用禁止の注意書きが目立ちます。緑色のフレームは小口輸送用のもの。内容積は14KLタイプです。95007番の専用種別は「メチルプロピレンジグリコールS」、95011番は「ターシャリーブチルアルコール」をご覧下さい。

UT14K-95020(2位側):日本石油輸送
テトラヒドロフラン専用(燃31)

テトラヒドロフラン専用の個体で、こちらも5tフォーク使用禁止の注意書きが目立ちます。







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