私有コンテナのページ(新制度 タンクコンテナUT15K~UT17C形式)

昭和62年、国鉄からJR貨物へ移行し、コンテナの形式は新しい記号や付番に変わりました。旧制度では非危険品と危険品の区分でしたが、新制度では内容積(無蓋コンテナは床面積)による形式になり、続くアルファベットや個体番号に大きさなどの仕様を表記する方法となっています。

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UT15K形式20ftタンクコンテナ

ISOコンテナを私有コンテナとして登録されたものです。専用種別として2種類の登録があります。

UT15K-98001(3位側):ボルテックスセイグン
ロロホルム専用(毒60)
UT15K-98006(4位側):ボルテックスセイグン
クロロホルム専用(毒60)

98001~98008番のグループ。タンク体から四方に支えが延びるビームタイプ(当参考書ではこの様に呼ばせて頂きます。)+細いフレーム(半フレーム)の特徴ある個体。塗装色は茶色。「コキ50000積載禁止」の注意書きがあります。

UT15K-98014(4位側):ボルテックスセイグン
クロロホルム専用(毒60)
UT15K-98009(2位側):みなと運送
液体苛性ソーダ専用(侵81)

UT15K-98014:98012番以降はコキ50000形式など旧式コンテナ車が全廃した後に製作されたため、積載する貨車の制限が無い事から注意書きなどはありません。98014番以降が増備された個体ですが、前作とは外観が異なっています。
UT15K-98009:98009~98011番の3個のグループです。海上コンテナの中で重量級コンテナとされる最大総重量24.0tのコンテナ。苛性ソーダが海上コンテナの私有コンテナとして登録されているのは珍しい。

UT16A形式20ftタンクコンテナ

7個が登録されている形式で、全て5000番代となっています。

UT16A-5001(4位側):三菱レイヨン
アクリペット™専用

日本通運が所有し、三菱レイヨンが借受会社となっていたコンテナで5001~5006番が在籍していました。ステンレス製タンク体が特徴で、綺麗に磨き上げられていたスタイルはファンの間でも1、2位を争う程美しいコンテナとして、現在でも伝説として語り継がれているようです。

UT16C形式20ftタンクコンテナ

8000番代の重量級コンテナのみが登録されている形式です。

UT16C-8001(1位側):MGCアドバンス
ジメチルアミン専用(燃G26.3)
UT16C-8002(2位側):MGCアドバンス
ジメチルアミン専用(燃G26.3)

8001と8002番の2個が製作されました。登場時は日輪所有で、朱色と灰色の2色塗りでしたが、現在は所有者がMGCアドバンスになり、タンク体は灰色、キセや保護枠、台枠が水色になっています。高圧ガスタンクコンテナで、前位側には点検用の蓋が付いているのが特徴の一つです。

UT16C-8010(1位側):信越化学工業
ジメチルジクロロシラン専用(燃侵38)
UT16C-8011(2位側):ボルテックスセイグン
トリクロロシラン専用(燃(禁水)44)

UT16C-8010:全高2591mm、最大総重量17.7tの大型コンテナで、空積時のみフォークリフトで扱う事が出来るが、5tフォークリフトは使用禁止となっています。
UT16C-8010:こちらも全高2591mm、最大総重量24.0tの大型コンテナ。最大総重量24.0tは鉄道コンテナでは最も重いサイズとなります。

UT17A形式20ftタンクコンテナ

一社、一品目のみで、5000番代のみが存在していました。現在は登録は無く、廃形式となっています。

UT17A-5010(4位側):エム・ティ・ビー
ポリスチレン専用

5001~5017番の17個のみがあり、茶色(海老茶色)のタンクコンテナとして知られていました。

UT17C形式20ftタンクコンテナ

内容積17㎥の危険品を運ぶタンクコンテナの形式で、8000番代のみが登録されています。登録されているコンテナの殆どが気体(ガス)であり、液化された状態で輸送されています。気体であるため、タンク体は高圧ガス容器となります。危険なガスを輸送している事から、設計基準や付帯設備などには厳しい要件での設計となっているため、がっしりとしたスタイルが多いのも本形式の特徴となっています。また、耐用年数もあり、専用種別にもよりますが、使える状態であっても経年で廃棄される運命にあるのも、特徴と言えましょう。

UT17C-8044(1位側):三菱化学物流
液化酸化エチレン専用(毒燃G26.3)
UT17C-8043(4位側):三菱化学物流
液化酸化エチレン専用(毒燃G26.3)

8001~8064番のグループです。全高2691mm、最大総重量21.6tの規格外コンテナで、コキ200形式、コキ106形式に積載が限定される他、フォークポケットが無いコンテナで、空積問わず、荷役作業はトップリフターでの扱いとなります。

UT17C-8072(3位側):日陸
液化酸化エチレン専用(毒燃G26.3)
UT17C-8092(4位側):関西化成品輸送
液化酸化エチレン専用(毒燃G26.3)

UT16C-8072:8065~8075番の11個のグループです。この殆どが日触物流へ転籍となり、塗装変更が行われました。
UT16C-8092:8076~8093番のグループです。私有貨車による輸送をコンテナ化した際に登場しました。

UT17C-8094(1位側):中央通運
トリメチルクロロシラン専用(燃侵38)
UT17C-8096(1位側):中央通運
ジメチルジクロロシラン専用(燃侵38)

中央通運所有のクロロシランシリーズコンテナ。KA-31などは商品名や成分などを示しているのでしょう。8096番は元々は信越化学工業所有の個体でした。

UT17C-8099(4位側):信越化学工業
メチルトリクロロシラン専用(燃侵38)
UT17C-8104(2-4位側):日産化学工業
アンモニア水専用(侵80)

UT16C-8099:8096~8101番のグループです。一部の個体が転籍したほか、ジメチルジクロロシランから専用種別を変更した個体があり、8099番もその1つです。
UT16C-8104:トップリフターのみの荷役扱いとなるコンテナで、フォークポケットが無いのが特徴。てぷっ!とした重量感あるスタイルが特徴です。全高2591mm、最大総重量19.7tの規格外コンテナで、コキ50000積載禁止の注意書きがあります。

UT17C-8118(1位側):中央通運
トリメチルクロロシラン専用(燃侵38)
UT17C-8113(2位側):中央通運
トリメチルクロロシラン専用(燃侵38)

前ロットのモデルチェンジでしょうか。タンク体やマンホールなど付帯設備などには変化はありませんが、受台形状が変化しています。最大総重量も変化があり、8094番では18.07tであったのに対し、24.0tとなっています。推察ですが、積載する貨物の比重が異なることで同じ量であっても重さが変わり、そこから重量に差が出来たのでは?とも考えられます。

UT17C-8125(1位側):MGCアドバンス
液化モノメチルアミン専用(毒燃G26.3)
UT17C-8119(2位側):MGCアドバンス
液化モノメチルアミン専用(毒燃G26.3)

最大総重量15.4tと比較的軽い、規格外コンテナですが、専用種別が高圧ガスという代物のコンテナです。高圧ガス保安法によりタンク体は灰色に指定されています。青いキセに書かれている「M-MA」はモノメチルアミンの略称です。

UT17C-8128(1位側):MGCアドバンス
液化メチルエーテル専用(燃G23)

記の液化モノメチルアミン専用コンテナと似たスタイルの高圧ガスコンテナです。「DME」はメチルエーテルの略称です。







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