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JR北海道
お座敷車
老朽化したキロ59形式、キロ29形式お座敷気動車の置換えを目的に平成10年にキハ400形式を3両改造したお座敷気動車です。
改造は定員数を増やす為、前位側の乗降扉、デッキを撤去し客室に変更。車内をカーペット敷きの掘り炬燵構造とし、足を伸ばしてくつろげるようにしました。掘り炬燵部分はフラットにする事も可能。塗装は掘り炬燵をイメージした赤色と黒色のブロックパターンとしています。
平成15年に冷房装置交換等の更新工事が実施されています。団体輸送を中心に活躍しましたが、平成27年に廃車となり、キハ400形式は形式消滅しています。
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| キハ400-501(1位側) |
JR東日本
リゾートしらかみ 青池編成→クルージングトレイン
五能線で平成2年より運転されていた50系客車「ノスタルジックビュートレイン」に代わる観光列車として、平成9年にキハ48形式を種車に登場した観光列車です。当初は愛称はありませんでしたが、平成15年に登場した「橅編成」の投入に合わせて「青池編成」と名付けられました。
編成はキハ48 533+1521+1523+540の4両編成。塗装色は白神山地の白色、日本海の深い青をイメージしたものとしています。先頭車となるキハ48
533及び540番は先頭部形状を高運転台、半流線型の非貫通構造とし、前部標識灯をHID灯に変更。客室側面窓は拡大し、ブロンズカラスの固定窓にしています。この意匠は後に登場するJR東日本のキハ40系改造ジョイフルトレインに継承されています。車内は運転台後方にラウンジスペース、座席はリクライニングシートの一般席となっています。中間となるキハ48
1521及び1523番は先頭部廻りは種車のままとし、車内を6人又は4人用の簡易個室を設置しています。また、冷房化の他、エンジンをDMF14HZ(300PS)に換装しています。
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| キハ48 533(1位側) | キハ48 1543(1位側) |
平成18年に3両編成へ短縮され、キハ48 1521番は「くまげら編成」に組み込まれました。その後、平成22年に後継車輛となるHB-E300系が投入され、「青池編成」から引退。中間に位置するキハ48 1543番はリゾートしらかみ全編成の4両編成化により、「橅編成」に転用されました。先頭車2両は団体専用車輛「クルージングトレイン」に改称され、秋田地区を中心に活躍。令和5年に老朽化の為、廃車となりました。
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| キハ48 540(2位側) |
リゾートしらかみ 橅編成→あきたクルーズ号
平成14年、東北新幹線八戸延伸開業に伴い、催された「北東北デスティネーションキャンペーン」に合わせて登場したリゾートしらかみの増備車となります。既存の編成両数と設備が異なる事から、区別する為、既存編成を「青池編成」、本編成を「橅編成」としました。
種車はキハ40形式で、両運転台のうち後位側を撤去し、トイレ及び洗面所又は喫煙所を設置しています。片運転台構造となった事から形式をキハ48形式に変更しています。塗装色は白神山地の深緑色をベースとしています。
改造は「青池編成」に準じたものですが、非貫通構造車の先頭部のデザインが少し変更となっています。車内はほぼ同じとなっています。編成はキハ48 701+1701+702の3両編成です。
平成22年に4両編成化する為、「青池編成」より1両が本編成に組み込まれました。平成28年にHB-E300系に置き換えられ、「あきたクルーズ号」に名称を変更。平成30年から秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客専用列車「秋田港クルーズ列車」(秋田~秋田港駅)として運行。この際に白色と青色に塗装変更されています。令和2年に老朽化の為、廃車となっています。
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| キハ48 701(1位側) | キハ48 1701(2位側) |
リゾートしらかみ くまげら編成
多彩な観光メニューに対応する為、「リゾートしらかみ」を3往復体制とする為、平成18年に第3弾として登場した編成です。
改造内容(内装、設備等)は「橅編成」と同じで、愛称の「くまげら」は世界自然遺産白神山地に生息するクマゲラに由来します。塗装色は黒色と客室窓上部の赤色がクマゲラを表し、窓下の赤色、黄色は水平線に沈む夕日をイメージ。中間のキハ48形式運転台下にある水色、緑色は「青池編成」、「橅編成」を表しています。
種車は非貫通構造に改造した先頭車はキハ40形式、中間に位置するキハ48 1521番は「青池編成」から転用したものです。その後、平成22年に4両編成化が実施され、キハ48
1503番が加わっています。
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| キハ48 703(2位側) | キハ48 1521(1位側) |
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| キハ48 1503(2位側) |
き・ら・き・らみちのく →リゾートうみねこ
平成14年の東北新幹線八戸延伸開業に合わせて登場した観光列車で、八戸駅を起点に下北、津軽、岩手県北部方面に設定される臨時列車に活躍しました。種車はキハ48形式で、キハ48
1505+1534+1506番の3両編成。改番は行われていません。
両端の先頭車は先頭部形状が非貫通構造に改造され、客室窓も大型固定窓に変更されています。車内は非貫通構造車は運転台後方に展望スペースが設置され、座席は2+1列の配置となっています。中間の車輛は座面を畳敷きとした4人用ボックスシートとしています。
平成22年に運行が終了し、平成24年「青森デスティネーションキャンペーン」開催に合わせ、八戸線沿線の海をコンセプトに青系の塗装変更にする等の再改造を行い、「リゾートうみねこ」に愛称を変更。令和2年に廃車となっています。
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| キハ48 1505(2位側) |
うみねこ →リクライニング車
平成14年の東北新幹線八戸延伸開業に合わせて登場した観光列車で、八戸線の活性化を図る為に投入された車輛です。キハ48 555、1549番が種車で、座席を回転式リクライニングシートに交換し、トイレを洋式に変更しました。機関換装や冷房化は行われていません。塗装は車体中央部を海をイメージした青色とし、愛称の由来となった「ウミネコ」が描かれています。両端の赤色を太平洋の日の出をイメージしたもので、白色と黄色のストライプが入ります。
平成24年からは「リゾートうみねこ」が投入された、愛称が無くなり、リクライニング車となりました。平成29年に廃車となっています。
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| キハ48 1549(1位側) |
ビューコースター風っこ
仙台支社では貨車を改造したトロッコ列車が運転されていましたが、運用面でのコストに問題があり、置き換える為に平成12年にキハ48形式を改造した「ビューコースター風っこ」が登場しました。
「風と遊ぶ旅」をコンセプトに車体側面には大きな開口部が設けられており、外気を存分に堪能できます。冬季等寒気対策として、ガラス戸をはめ込む事が出来る他、備え付けのストーブを焚く事が出来ます。開口部下部にはガラス戸が設置されており、更に開放感を高めています。屋根上には換気扇が設置されています。座席は難燃加工を施したものが配置され、キハ48
547番の車端部には車いす対応トイレ及び車椅子スペース、キハ48 1541番はイベントスペースが設置されています。室内灯は天井板を外し、白熱灯を使用しています。この他、改造に合わせて機関をDMF14HZ(300PS)に換装しています。
塗装色は春から夏にかけての車窓から見える自然をイメージしたもので、緑(若葉)、青(川や湖)、白(雲)、黄色(光)を散りばめた爽やかな仕上げとしています。
東北地方を中心に、JR東日本管内の地域イベントに活躍をしています。
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| キハ48 547(1位側) | キハ48 1541(2位側) |
漫遊 →ふるさと
水戸支社のお座敷車輛として、平成6年にキハ40形式1両、キハ48形式2両を改造しました。キハ40系では初めてのグリーン車となるキロ40形式、キロ48形式が登場しました。
愛称は「漫遊(まんゆう)」と命名。「漫遊」の由来は「水戸黄門漫遊記」からです。編成はキロ48 1(華-HANA-)+キロ48 2(風-FU-)+キロ40
1(月-GETSU-)の3両編成です。
車内は数寄屋造りの総畳敷きで、各車の装飾は異なっており、キロ48 1は金屏風に朱塗りの座卓、キロ48 2は明るい木目調に黒漆の座卓、キロ40
1は桐に黒漆の座卓を備えたものとなっています。共通として、カラオケやビデオデッキの設備があります。また、トイレはキロ48 1及びキロ40形式、化粧室はキロ48
2に設置されています。
車体は種車の構体を活かして、側窓の一部が埋め込まれていますが、台車やエンジン等に変更はありません、塗装色は各車の下部は金色とし、上部をキロ48
1は深緑、2は紫色、キロ40 1は朱色としています。
水戸支社管内を中心に活躍し、平成12年に仙台支社(小牛田運輸区)へ転属。この際に愛称を「ふるさと」に変更。平成15年に普通車へ格下げされ、キロ48
1はキハ48 2501、2はキハ48 2502、キロ40 1はキハ40 2501へと改番されました。改番のみで改造等は実施されていません。
仙台地区の臨時列車に活躍し、平成18年に老朽化の為、廃車となりました。
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| キロ40 1(1位側) | キハ40 2501(2位側) |
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| キロ48 1(2位側) | キハ48 2501(1位側) |
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| キハ48 2502(2位側) |
リゾートみのり
平成20年、仙台・宮城デスティネーションキャンペーン開催に伴い、仙台~新庄駅(陸羽東線経由)で運行される観光列車としてキハ48形式を3両改造しました。愛称の「みのり」は「稲穂」=実りある収穫、「温泉」=実りあるひととき、「紅葉」=実りの秋、「実りの多い旅にしてほしい」という意味が込められています。
改造は五能線の観光列車「リゾートしらかみ」の実績を活かしたもので、先頭車は非貫通構造に変更する等の改造が実施されました。改造に伴う改番は実施されていません。
車内は全て回転式リクライニングシートを配した座席車で、両端の非貫通構造先頭車は運転台後方に展望ラウンジ、中間のキハ48 549にはイベントスペースが設置されています。塗装色は「紅葉」をイメージした深緋色と漆黒を組み合わせた色をベースに、先頭車前面は「伊達政宗の冑」をイメージしたアンティークゴールド、先頭車から側面下部にかけては「稲穂」をイメージしたメタリックゴールド、乗降扉はメタリックシルバーを配したものとしています。
令和2年に運用終了に伴い、廃車となりました。
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| キハ48 550(2位側) | キハ48 549(2位側) |
越乃Shu*kura(こしのしゅくら)
平成26年に催された「新潟デスティネーションキャンペーン」に合わせて登場した観光列車で、キハ40形式1両、キハ48形式を2両改造しました。
新潟県は日本酒の醸造が盛んであり、「地酒王国」として知られています。「越乃Shu*Kura」はこの「酒」をコンセプトに企画された列車で、愛称の「Shu」は日本酒、「Kura」は酒蔵を表し、*(アスタリスク)は雪、米、花を象徴したもので、新潟県が雪国、米どころ等である事を示しています。
車輛はキハ48 558(1号車)+キハ48 1542(2号車)+キハ40 552(3号車)の3両編成。1号車と3号車は普通車で、前位側乗降扉が埋められ、客室に改造。眺望性を良くする為、客室窓の大型化等の改造が行われました。2号車はイベントカーに改造されており、後位側の乗降扉が埋められ、窓配置の変更等の改造が行われています。塗装は「藍下黒(あいしたぐろ)」と呼ばれる伝統色と雪の白色を組み合わせたもので、凛とした新潟の風土を表現しています。
1号車はびゅう旅行商品専用の車輛で、4人掛けの「らくらくボックスシート」、日本海側に面する2人掛けの「展望ペアシート」、パーティションで仕切られる2人掛けの「くつろぎシート」で構成されています。
3号車は一般席で、2+2列の回転式リクライニングシートを配しており、前位側にフリースペースがあり、ソファーが8席あります。
2号車はイベントスペース及びサービスカウンター「蔵守-Kuramori-」が配置されたイベントカーで、定員は0名。イベントスペース中央に酒樽をイメージした立席のテーブルが4基、窓際にカウンターテーブル、バーベンチが設置されています。ここでは生演奏やイベント等が行われます。サービスカウンターでは利き酒コーナーがある他、飲料、おつまみ、土産物等の販売が行われています。
愛称の「越乃」は運転される列車の行先などで変更されており(「ゆざわShu*Kura」等)、新潟県を中心に運転されています。
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| キハ40 552(1位側) | キハ48 558(2位側) |
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| キハ48 1542(1位側) |
JR西日本
ベル・モンターニュ・エ・メール(Belles momtagnes et mer)
平成27年、北陸デスティネーションキャンペーン開催に合わせて、北陸新幹線と城端線が接続する新高岡駅を軸とした、城端線及び氷見線の観光列車としてキハ40形式を改造した観光列車です。
「走るギャラリー」をコンセプトに山と海の変化に富んだ両線の美しい車窓を1枚の絵画のように演出するデザインとしています。愛称は高岡駅を起点に城端線は山側へ、氷見線は海側へ路線があり、「美しい山と海」をフランス語に訳したもので、略称は「べるもんた」となっています。
車輛は海側となる1-3位側を固定窓に変更し、一部を拡大。塗装はダークグリーンをベースに客室窓下、窓枠、排障器にメタリックゴールドを配しています。車内は1-3位側では、前位側に円形テーブルがあり、窓に向かって木製の腰掛け、テーブルを配置、2-4位側には2人掛けのクロスシート、4人掛けのボックスシート、車端部にロングシートが配置されています。トイレは洋式に変更しています。この他、車内装飾に南砺市の伝統工芸品である井波彫刻の作品が展示されています。
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| キハ48 2027(4位側) |
花嫁のれん
平成27年に催された「北陸デスティネーションキャンペーン」で登場した観光特急「花嫁のれん」号の専用車輛として登場しました。愛称の「花嫁のれん」とは、娘夫婦の幸せを願い、嫁ぎ先に渡される嫁入り道具の一つであり、婚礼当日に花嫁は嫁ぎ先に提げられた、こののれんをくぐって嫁入りをします。石川県を中心とした旧加賀藩の伝統文化です。
種車はキハ48形式で、前位側の乗降扉撤去、前頭部の非貫通構造化、行先表示器の撤去等が行われました。「和と美のおもてなし」をコンセプトとし、1号車のキハ48
1004は北陸の温泉文化を表現し、和風の半個室を8室設け、各個室に名称があります。通路には日本庭園の飛び石をイメージした絨毯が敷かれ、友禅のオールドコレクションをあしらった空間となっています。後位側には物販スペースがあり、客室側は金箔で装飾されています。
2号車のキハ48 4は「和と美」をコンセプトに北陸の伝統文化を表現。普通席で構成されており、中央部にイベントスペースが設置されています。車内の装飾に金箔や輪島塗を表現した装飾が施されています。
塗装色は輪島塗り、加賀友禅、金沢金箔等の北陸の伝統工芸品をイメージしたものとし、前面、側面の真ん中に加賀水引をイメージしたロゴマークが描かれています。
特急用の車輛に改造しましたが、台車はコイルばねのDT22D形式、TR51C形式のままとなっています。
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| キハ48 4(2位側) | キハ48 1004(3位側) |
ノスタルジー
平成28年に津山線に登場した観光列車です。塗装色を国鉄一般色にし、座席を青いモケットにする等国鉄時代をイメージしたものとしています。座席には栓抜きの取付けや窓向きの座席が設置されています。定期列車に運用されている他、臨時快速「みまさかノスタルジー」号でも運転されています。令和2年より、国鉄急行色に変更されています。キハ40
2134番が一般色に塗装変更されていますが、車内の改造は行われていない為、ノスタルジーではありません。
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| キハ47 47(2位側) | キハ47 1036(1位側) |
JR九州
観光特急 はやとの風
平成16年、九州新幹線部分開業に伴い、吉松~鹿児島中央駅間(肥薩線・日豊本線経由)に特急「はやとの風」号が設定されました。当初は臨時列車でしたが、平成18年より定期列車に格上げされました。この特急列車用の車輛として、キハ140形式、キハ147形式を1両ずつ改造したもので、座席をリクライニングシートに変更し、内装に難燃木材を使用して温かみのあるものとしています。中央部は屋根まで至る大型窓に改造し、コモンスペース(展望席)を設置しています。
エンジンや台車は種車のままですが、上下振動を抑える為、抑制装置が備えられています。また、客室窓も開閉が可能となっています。塗装色はロイヤルブラック一色となりました。
平成18年にキハ47 8092番が専用車輛に加わっており、キハ140形式が予備車となっています。令和4年に「ふたつ星4047」へ再改造される事になり、運行が終了しています。
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| キハ140 2066(1位側) | キハ147 1045(2位側) |
いさぶろう・しんぺい
平成8年、肥薩線人吉~吉松駅間にて運転される普通列車のうち、1往復にキハ31形式を簡易お座敷化した車輛を用いて、列車名を付ける形で運転をしたのが始まり。下り列車(吉松行き)は「いさぶろう」、上り列車(人吉行き)は「しんぺい」として運行されていました。
平成16年にキハ140形式を改造した専用車輛が登場し、その後、人気の高まりもあってキハ47形式2両が加わりました。
キハ140形式は中央部のガラスを拡大し、展望スペースを設置。車内は難燃木材を使用し、固定式クロスシートを配置。自由席となる区画はロングシートとしています。塗装色は古代漆色(九州新幹線800系の帯色と同じ。)に変更しています。
愛称は「いさぶろう」が肥薩線人吉~吉松駅間が建設された当時、逓信大臣であった山縣伊三郎、「しんぺい」が同区間開業時の鉄道院総裁であった後藤新平で、矢岳~真幸駅間にある難工事の末に開通した矢岳第一トンネルの矢岳方に山縣の「天嶮若夷(てんけんじゃくい)」、吉松方に後藤の「引重致遠(いんじゅうちえん)」(※両方を繋げて読むと、天下の難所を平地であるかのようにしたおかげで、重い貨物を遠くに運ぶ事が出来る。という意味になる。)の扁額が残る事に由来しています。
平成28年に1往復が熊本発着となり、平成29年には熊本~人吉駅間が特急列車になるまでに成長しました。しかし、令和2年7月に発生した豪雨により肥薩線が不通となり、同区間の運転を取り止めし、団体列車に使われるようになりました。令和3年に1両が「ふたつ星4047」へ再改造、令和6年に「かんぱち・いそろく」への再改造が決定し、いさぶろう・しんぺいの歴史に幕が降ろされました。
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| キハ140 2125(3位側) |
指宿のたまて箱
平成23年、九州新幹線全線開業に伴い、指宿枕崎線の観光特急「指宿のたまて箱」専用車輛として登場したもので、キハ140形式1両、キハ47形式2両を改造しました。愛称は薩摩半島最南端にある長崎鼻一帯に伝わる「浦島太郎伝説」に出てくる玉手箱に由来します。「いぶたま」の愛称が付けられています。
車内は2人掛けリクライニングシート、4人用コンパートメント席、ソファー、海側を向いた1人掛け席と多様な座席の種類がある他、子供用キッズチェアが用意され、後方に保護者用ソファーが用意されています。(フリースペース内に設置)また、浦島太郎伝説にちなんで、ドア開扉時は玉手箱の煙に見立てたミストが出てきます。また、上下振動低減を図る為、可変減衰上下動ダンパが採用されています。
キハ140形式は増結用車輛で、「はやとの風」で活躍していました。キハ47形式2両は通常運転時に使用されています。塗装色は海側(指宿方に向かって左側)側面、前面の海側半分は白色、山側を黒色としたユニークな塗分けとしています。
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| キハ140 2066(3位側) | キハ47 8060(2位側) |
かわせみ やませみ
平成29年に肥薩線を運行する観光列車として登場しました。令和2年の豪雨により肥薩線八代~吉松駅間が運休となり、現在は豊肥本線熊本~宮地駅間で臨時列車として運転されています。
種車はキハ47形式8000番代、9000番代です。1号車はキハ47形式8000番代で、「かわせみ」の愛称が付いています。前位側の乗降扉が撤去され、客室窓は固定窓に変更されています。車体色、座席のモケットは青色を基調としています。座席はリクライニングシート、カウンター席、子供用椅子、ボックス席、ソファー席があります。後位側には多目的トイレが設置されています。
2号車はキハ47形式9000番代で、「やませみ」の愛称がついています。車体色、座席のモケットは緑色を基調としています。後位側の乗降扉が撤去されており、客室窓の固定窓化等の改造が行われています。車内はリクライニングシート席、ソファー席、カウンター席、「やませみベンチシート」席、ボックス席の座席構成となっています。後位側にサービスコーナー(ビュッフェ)の設備があります。
共通する事柄として、自然の香り、温もりを感じられる車内を目指しており、人吉、球磨産の杉やひのき、八代産のイグサが用いられています。
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| キハ47 8087(1位側) | キハ47 9051(2位側) |
或る列車
平成27年に登場した団体専用の観光列車です。九州に初めて鉄道を開通させた九州鉄道が明治時代末期に導入した豪華客車をモデルとしたもので、JR四国に所属していたキハ47
176番と1505番を種車に改造。キロシ47形式としたもので、キハ40系では初めての食堂車(シ)の誕生となります。また、「キロシ」の形式記号についても、国鉄時代を含めて初めての形式記号となります。キハ47
176はキロシ47 9176、キハ47 1505はキロシ47 3505と変更されています。
改造はキロシ47 9176は後位側、キロシ47 3505は前位側の乗降扉、座席以外の客室窓を埋め、残った窓は固定窓に変更されています。前面は前照灯が行先表示器の上増設され、貫通扉の窓を丸窓に変更。客室窓の上部には豪華客車の飾り窓を模した、アーチ形の飾りが付けられています。改造に合わせて、機関換装(コマツ製SA6D125HE-1)し、キロシ47
3505では1軸駆動から2軸駆動に改造しています。また、可変減衰上下動ダンパが搭載されています。
車内はそれぞれ異なっており、キロシ47 9176はベルサイユ宮殿をイメージしたテーブル席で、前位側にクローゼット、冷蔵庫、後位側に厨房を備えています。キロシ47
3505は神社仏閣をイメージした雪見障子を仕切りに用いた個室席で、前位側は車いす対応トイレ、洗面所、後位側に厨房を備えています。
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| キロシ47 9176(1位側) | キロシ47 3505(2位側) |