キハ40系一般形気動車

諸 元

最大長  21300mm
最大幅  2900mm
最大高  4055mm
機  関  DMF15HSA形式ディーゼルエンジン(220PS)
制御方式  CLE自動空気ブレーキ方式
動力伝達方式  液体式
動力台車  DT44系(寒冷地、酷寒冷地仕様)、DT22D形式(暖地向け)
附随台車  TR227系(寒冷地、酷寒冷地仕様)、TR51C形式(暖地向け)

車内設備など

座  席  セミクロスシート
乗降扉(片側)  2扉
便所の有無  あり
その他  

概要
 キハ40系と言う呼称は無く、同一の設計思想で製作されたキハ40形式、キハ47形式、キハ48形式及びこれらの改造等によって生まれた派生形式を趣味的に総称したものです。 

 昭和50年代に入り、キハ10系気動車等は車齢が20年を超え、メンテナンスも困難になりつつありました。加えて、車内の座席等接客設備は近代化された車輛と比較すると明らかに見劣りするものでした。そこで、老朽化した気動車を置き換える為に昭和52年にキハ40系が登場し、昭和56年までに888両が製作されました。
 車体、制御回路、ブレーキ方式等は昭和49年に登場したキハ66系をベースとし、台枠や内装はキハ45系をベースに設計されています。車体長は既存の急行形気動車と同じ21300mm、車体幅は2900mmとなり裾部が絞られています。キハ66系で採用された難燃化構造が採用され、踏切事故対策を強化し、乗務員の労働環境を改善しています。車内は出入口付近をロングシートとし、その他をクロスシートとしています。
 エンジンはDMF15HSA(220PS)を1基搭載。このエンジンはキハ66系で採用された12気筒のDML30HSH形式の気筒数を6気筒にしたもので、過給機(ターボチャージャー)付となっています。ブレーキ方式は部品の軽量化、省力化を図った応荷重装置付きのCLE方式で、在来車との併結も可能となっています。
 キハ40系は両運転台構造のキハ40形式、片運転台の両開きの乗降扉を持つキハ47形式、片運転台の片開きドアを持つキハ48形式の3形式となりますが、車内の仕様や暖地向け、準寒冷地向け、酷寒冷地向け等の用途に細かく分類され、13種類あります。
 ローカル線の体質改善に大きな貢献を果たす一方で、大型車体に対してエンジンの出力が小さい問題があり、速度面では大きな改善が見られず、燃費の悪さやダイヤ作成の障害になる等、酷評を得る結果となりました。
 この欠点を克服すべく、国鉄末期よりエンジンの改修が行われ、JR各社へ移行すると冷房装置搭載、ワンマン運転対応工事等の改造が行われた他、ジョイフルトレインの種車として改造を行った車輛も登場しています。

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基本形式
 概要でも説明の通り、キハ40系はキハ40形式、キハ47形式、キハ48形式の3種類があり、仕様により細分化されています。

キハ40 116(1位側) キハ40 101(2位側)

キハ40 101~116
昭和52年に登場した酷寒冷地向けのグループで、150両が製作されました。番代区分が0番代(1~)とならなかったのは、旧型客車を気動車化改造したキハ40形式(後のキハ08形式)が存在していた為と言われています。キハ22形式と同じく、デッキ付きで、1段上昇式二重窓、トイレ付でデッキに出入口と北海道仕様になっています。台車は降雪地域でも安定して走行できるよう、DT44形式、TR227形式空気ばね台車を履いています。ワンマン運転対応の改造を受け、700番代に変更しており、番代消滅しています。

キハ40 194(4位側) キハ40 231(3位側)

キハ40 117~
昭和53年から登場した車輛は屋根上の水タンクが丸みのあるものになり、客室窓の両端が小窓であったものを配置変更し、外観が変化しています。台車もDT44A形式、TR227A形式に変更されています。

キハ48 301(2位側)

キハ48 301~304
酷寒冷地(北海道)向けの片運転台構造のグループで、僅か4両のみの製作となっています。キハ46形式に似たデッキ付き、1段上昇式二重窓、トイレ付となっています。トイレ無しの車輛もあり、こちらは1300番代を名乗ります。(最終的にはキハ48形式1330番代となりました。)

キハ40 509(2位側) キハ40 544(1位側)

キハ40 501~
東北地方等の寒冷地仕様の両運転台構造のグループで、94両が製作されました。デッキ付きですが、上段下降、下段上昇式のユニットサッシ窓となっており、台車はDT44系、TR227系(空気ばね台車)となっています。また、初期車と中期車以降では客室の窓配置が異なります。

キハ47 501(2位側) キハ47 520(1位側)

キハ47 501~
新潟地区向けに登場した寒冷地向けの片運転台構造のグループで、昭和53年に22両が製作されました。デッキは無く、客室窓は暖地向けと同じ2段上昇式となっています。

キハ47 1510(1位側) キハ47 1516(2位側)

キハ47 1501~
新潟地区向けに登場した寒冷地向けの片運転台構造のグループで、昭和53年に21両が製作されました。キハ47形式500番代のトイレ無し仕様となります。

キハ48 514(1位側) キハ48 554(2位側)

キハ48 501~
東北地方向けに登場した寒冷地向けの片運転台構造のグループで、昭和53年に59両が製作されました。キハ40形式500番代と同じ仕様となっており、デッキ付き、上段下降、下段上昇式ユニット窓、トイレ付であり、空気ばね台車を履いています。

キハ48 1503(1位側) キハ48 1539(2位側)

キハ48 1501~
東北地方向けに登場した寒冷地向けの片運転台構造のグループで、昭和53年に50両が製作されました。キハ48形式500番代のトイレ無し仕様となっています。

キハ40 2095(1位側) キハ40 2085(4位側)

キハ40 2001~
暖地向けの両運転台構造のグループで昭和54年に登場し、148両が製作されました。当初はキハ47形式を両運転台構造とし、キハ41形式が計画されていましたが、構造上の問題からキハ40形式500番代をベースに設計されています。デッキは無く、台車は雪の影響が無い為、金属ばねのDT22D形式、TR51C形式となっています。

キハ47 114(1位側) キハ47 71(2位側)

キハ47 1~
暖地向けの片運転台構造のグループで昭和52年に登場し、193両が製作されました。1300mm幅の乗降扉を持ち、デッキはありません。

キハ47 1128(1位側) キハ47 1037(2位側)

キハ47 1001~
暖地向けの片運転台構造のグループで昭和52年に登場し、134両が製作されました。0番代と合わせると327両となり、本系列最大の数となります。0番代のトイレ無しの仕様となっており、水タンクはありません。

キハ48 1(1位側) キハ48 1004(1位側)

キハ48 1~
寒冷地ではあるが降雪量が少なく、台車への雪の影響が少ない線区向けに寒冷地向けのキハ48形式500番代と同一の車体としながらも、台車を金属ばねのDT22D形式、TR51C形式とした準寒冷地仕様の車輛です。昭和56年に6両が製作されました。
キハ48 1001~
準寒冷地仕様のキハ48形式0番代のトイレ無しの仕様で、昭和56年に4両が製作されました。




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