
コンテナ車(こんてなしゃ)とは?
外観は長物車と同じく、フラットな床面を持つ貨車で、「コンテナ」を運ぶ目的の貨車を言います。当初は長物車として扱われましたが、昭和41年より独立して、コンテナ車という種類に分類されました。記号は「コンテナ」の頭文字「コ」です。
コンテナ車に積載するコンテナは昭和6年から開発が始まり、戦争の中断もありましたが、コンテナの規格が決定すると、コンテナ車の開発も始まり、昭和34年に日本初のコンテナ列車である「たから号」が汐留~梅田駅間に走り始めました。
コンテナ輸送が始まる以前の貨物輸送方式は「車扱い貨物」と言い、貨車1両を単位として運ぶ方法。イメージすると次の通りです。
出発駅にて貨車に貨物を積む。→その路線の他駅からの貨車を回収。→大きな駅、操車場に到着。組成をバラバラにし、同じ方面に向かう貨車を組成。→出発し、次の駅又は操車場で同じ事を繰り返し、目的地の到着駅へ。
この方式は時間を要するものでした。コンテナ輸送は拠点間直行輸送方式という、地域毎に拠点駅を設定し、そこに貨車やコンテナを集め、同じ方面に向かう列車を組成し、目的地に近い拠点駅まで貨物列車を直行輸送させる方式です。これにより到達時間が大幅に短くなりました。更に、貨車も高速走行に耐えうる仕様とする事で更に時間の短縮化が図れます。
そして最大のメリットは他の交通機関への載替えが容易である事です。国鉄時代には「戸口から戸口へ」のキャッチフレーズがありましたが、荷主から配達先まで貨物に触れる必要がありません。拠点間直行輸送方式+コンテナ輸送はメリットを最大限に活かせる事から、今日の鉄道貨物輸送の方式であり、コンテナ車は大事な役割を担っています。
コンテナ輸送には海上コンテナ輸送もあります。国鉄時代でも研究や試験が行われていましたが、規格の違い等で本格的な形には至らずに終了。JR貨物へ移行すると、早々に多彩なコンテナの積載を可能とする開発が始まり、コキ100系シリーズをはじめとする様々な形式が登場しました。
コキ5500形式28t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 18300mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2617mm | 台 車 | TR63F形式、TR216A形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2098mm | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 4個 | ||
昭和34年、我が国初のコンテナ列車である「たから号」のコンテナ車として製作されたチキ5000形式が本形式の始まりになります。コンテナ列車は好評であり、途中駅での分割、併合に対応する為、デッキ付きのチキ5500形式(初代)が昭和37年に登場しました。昭和41年の称号規定改正で長物車から独立し、コンテナ車に分類。コキ5000形式、コキ5500形式に改称しました。デッキのないコキ5000形式はデッキを設置する改造工事を受け、コキ5500形式に編入。昭和45年までに3146両製作されました。
当初は10ft5tコンテナ5個を積載出来ましたが、昭和46年に規格が変更され、12ftにサイズ変更。数が増えてくると本形式も対応する為の改造工事が始まり、12ftコンテナを4個積載出来るようにし、荷重も34tから28tに変更しました。改造工事受けた車輛には原番号+20000を加えて識別しています。
この工事、コキ50000形式の増備により積載量、運転最高速度が劣る本形式に余剰車が出始め、他形式への改造が551両行われています。幹線での活躍の場を奪われてしまいましたが、入線制限を受ける線区が少ない事が幸いし、支線区の運用へと活躍の場を移しました。JR貨物へ移行すると、コキ100系の登場により、老朽化の相まって廃車が進み、晩年は事業用として使用されていました。
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| コキ25690(1位側) | コキ26091(2位側) |
コキ5500~コキ5713
チキ5000形式として登場した車輛を改番して編入したグループです。魚腹の台枠に縦桟が多いのが特徴です。
コキ5714~コキ6273
昭和40年の車輛称号規定改正により、コキ5500形式として製作された初期グループです。
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| コキ26393(2-4位側) | コキ26577(3位側) |
コキ6274~コキ6473
昭和41年に登場したグループです。製造工程を見直し、マイナーチェンジを図りました。側面の縦桟を片側2ヶ所とした為、車体がスッキリとしています。
コキ6474~コキ6713
車輛の留置や突放作業時の手ブレーキの操作作業をし易くする為、車体長を150mm延長したグループです。
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| コキ26751(3位側) | コキ27048(2位側) |
コキ6714~コキ6770
昭和34年に登場したコンテナ車第1号となるチキ5000形式(コキ5000形式)は固定編成での運用あり、留置用の手ブレーキは車体側面にあり、デッキはありませんでした。昭和42年に運用の自由度を高める事を目的に、コキ5500形式と同じデッキ構造の車体に改造しました。車体長を350mm延長し、デッキを設置しました。前後のロッドが縦桟が少ないスマートな車輛であるのに対し、初期の縦桟が多い車体が特徴です。
コキ7000~コキ8539
昭和42年より登場したグループです。コキ5500形式の中で最も数が多いのが特徴です。製造工程の簡略化、軽量化を図る為、コキ10000系の台枠構造を採用したマイナーチェンジ車となります。
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| コキ28541(2位側) | コキ28547(2位側) |
コキ8540~コキ8544
本形式で開発されたTR63形式台車ですが、欠点として部品が振動によって疲労破壊を起こす等の問題がありました。これを解決する為、ホキ2200形式等に使われるTR211A形式台車を比較用として履いたグループです。ブレーキ装置はARSD(中継弁付き積空切替式自動空気ブレーキ)方式を採用しています。
コキ8545~コキ8554
ブレーキ装置をARSD方式に変更し、台車をTR63B形式としたグループで、TR211A形式と比較試験を行いました。得られた試験結果は貨車のブレーキ装置開発の大事な資料となりました。他のコキ5500形式を始め、TR63形式を使用した貨車には改修工事が実施され、大多数が片押し式のTR63F形式に変更しました。
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| コキ28646(2位側) | コキ28938(1位側) |
コキ8555~コキ8834
昭和45年に登場したグループです。先の比較試験の結果に基づいて製作されたもので、ブレーキ装置はARSD(中継弁付き積空切替式自動空気ブレーキ)方式を採用し、台車はTR211A形式の枕ばね、オイルダンパーの取付け方向を変更したTR216A形式を履いています。
コキ8900~コキ8939
通称「8900番代」と言われる本形式の最終増備車グループで、昭和45年に登場しました。隅田川駅と西岡山駅(現:岡山貨物ターミナル駅)を結ぶ特急貨物「山陽ライナー」号の専用車輛として製作されました。既存車輛との違いの1つに20ft10tコンテナを積載出来るようにした点があります。(床面高さの関係で、10t-5t-10tの積載となります。)
華々しい登場でしたが、その活躍は1年程。コキ50000形式の登場により、その座を奪われ、12ft5tコンテナ4個積みに再改造され、他の車輛と共に活躍をしました。
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| コキ45585(2位側) |
45500番代
コンテナ列車増発に伴いコキ50000形式が不足した為、ブレーキ装置を改造し、運転最高速度を95km/hとして併結を可能とした改造を行ったグループで、昭和63年に243両を改造しました。種車はTR216A形式台車を履いたコキ8555~8834のグループからとなります。改造した識別に、台枠側面に青色の帯が付けられています。原番号との関係は無く、来て改造した順番にコキ45500から付番されています。
コキ60000形式34t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 20400mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2640mm | 台 車 | TR63F形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2098mm | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 5個 | ||
昭和59年に登場したコンテナ車です。コキ5500形式の積載能力、運転最高速度向上を図る為、127両を改造しました。
昭和60年のダイヤ改正で、高速貨物列車(B速)(運転最高速度95lm/h)を増発する計画が出ました。コキ50000形式の増備をしたい所ですが、財政状況が極めて厳しい状況では難しく、投資抑制の必要から行えませんでした。そこで、コキ5500形式を改造し、コキ50000形式との共通運用を計画しました。
改造は極力最小限とされ、台枠を延長し、12ft5tコンテナを1つ積めるようにし、ブレーキ装置をコキ50000形式と同じCL方式(応荷重装置付き自動空気ブレーキ方式)に変更しました。
コキ60000~60022は試作車で、ブレーキ装置を改造し、走行試験後に車体を改造しています。60023番以降は両方を一緒に改造した量産車となります。
コキ50000形式と共に運用を行いましたが、積載するコンテナが1種類のみの当形式は運用制限を設けなければならず、使い勝手の良いものではありませんでした。コキ100系の本格的な増備が始まると淘汰の対象となり、平成9年に全車が廃車され、形式消滅しています。
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| コキ60084(1位側) |
コキ10000形式28t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 18300mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2720mm | 台 車 | TR203形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2098mm | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 4個 | ||
チキ5000形式(後のコキ5500形式)によるコンテナ輸送は高速性、速達性から人気が高まり、全国へと拡大していきました。それを追うように高速道路網の整備も進められ、トラック輸送の需要も拡大しつつありました。トラック輸送に対抗する為に更なる高速化を図る為、10000系貨車が設計される事になり、昭和41年に10000系列のコンテナ車として登場しました。
車体はコキ5500形式と同じ魚腹形側梁を基本としつつ、構造、製造工程を改良し、軽量化を行っています。塗装色は20系客車と同じ青15号(インクブルー)を採用。「貨物のブルートレイン」とも呼ばれています。
台車は高速貨車用に開発された空気ばね付きのTR203形式を履き、ブレーキ装置も高速貨車用に開発されたCLE方式(応荷重装置付き電磁直通空気ブレーキ)を採用。応答性を高くする事で高速域からの確実な制動を可能としました。また、連結器には元空気ダメ管(MR管)付き密着自動連結器を装備。これは連結時の隙間を最小限に留める目的の他、空気ばねに使用するMR管を確実に連結させる目的があります。因みに10000系貨車以外の貨車との連結は可能ですが、MR管がありません。空気ばねに供給する空気はブレーキ管(BP管)になります。空気ばねの空気使用量が増えるとブレーキが作用する為、多くは連結する事が出来ず、6両以下とする事が決められています。
10000系貨車は特殊構造であり、牽引出来る機関車も限られていた為、幹線での使用に留める事から456両の製作となっています。
昭和46年にコキ50000形式が後継車種として登場。同時にコンテナも新規格となりました。この新規格コンテナを積載する為、コキ10000形式も改造が行われ、12ft5tコンテナ4個積みになりました。この改造が災いし、特殊な車輛である事、積載効率の悪さが多くの余剰車を生む結果となりました。
JR貨物へ移行後も活躍をしていましたが、コキ100系の登場により、主に臨時列車として使用されるようになります。平成8年に全廃され、10000系列は消滅しました。
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| コキ10171(3位側) | コキ18038(2位側) |
コキ10000~コキ10370
コキ10000~10018番は試作車。コキ10019番以降は量産車となるコキ10000系貨車の基本となる形式です。量産車ではブレーキ装置の変更、台車のオイルダンパーの破損対策等の改良が施されています。
コキ10000形式18000番代
昭和43年に登場したグループです。北海道方面へ高速コンテナ列車を拡大する為、10000番代(暖地向け)をベースに耐寒・耐雪構造としています。外観は10000番代と同じですが、ブレーキ装置を保護箱に収納し、台車も耐寒性能を加えたTR203S形式を履いています。一部の車輛は暖地向けに改造し、10400番代に改番したものがあります。
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| コキ18150(3位側) | コキ12001(4位側) |
コキ10000形式18100番代
昭和47年に登場した番代で、寒冷地向け車輛の補充を行う為に暖地向けの10000番代に耐寒・耐雪構造を施す改造を行いました。後に運用減少により、再び暖地向けに再改造を行った車輛があります。この車輛は原番号に戻らず、10500番代となっています。
コキ10000形式11000番代・12000番代
昭和52年に登場したグループです。10000番代を20ftコンテナ専用に改造したもので、5t積みコンテナの緊締装置を撤去し、20ft用のエンドロック式緊締装置を設置しました。JR貨物へ移行後の昭和63年に特急「北たから」号に使用する為、18000番代、18100番代を種車に同様の改造を施した12000番代が登場。暖地向けの11000番代と区別する為、台枠に黄色の帯が付けられています。
コキフ10000形式21t積みコンテナ緩急車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 18300mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2720mm | 台 車 | TR203形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 4087mm | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 3個 | ||
コキ10000形式の後位側に車掌室を設置したコンテナ緩急車です。新規格の12ft5tコンテナを積載する際に、4個積みから3個積みに変更。荷重も28tから21tへ変更しています。暖地向けには10000番代、寒冷地向けには10500番代が用意され、10000番代に耐寒・耐雪構造を追加改造した10700番代が登場しています。(外観はいずれも同じ。)
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| コキフ10702(2位側) |
コキ19000形式34t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 18300mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2810mm | 台 車 | TR203A形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2008mm | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 4個 20ft10tコンテナ 2個 |
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フレートライナーの多様化するコンテナ輸送に対応する為、国鉄初の20ft10tコンテナを積載可能とした形式で、昭和44年に登場しました。
現在のコンテナ車のように載せるコンテナによって緊締装置を側面部に移動(10ft又は12ftコンテナ)やピンを収納する(20ft)ものではなく、20ftコンテナは10ft(12ft)コンテナの緊締装置を跨ぐように積載(車体から浮かせた状態)する為、車体高さを低くしているのが特徴です。
20ftコンテナの緊締装置はエンドロック式、ツイストロック式等の複数の方式が採用され、将来的には30ft、40ft大型コンテナの積載も見据えられていました。試作的要素が多い為、10両の製作に留まっています。
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| コキ19008(2位側) |
コキ50000形式37t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 20400mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2640mm | 台 車 | TR223形式、TR203形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2098mm他 | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 5個、20ftコンテナ 3個、30ftコンテナ 2個 | ||
1960年代東名、名神高速道路を皮切りに高速道路網の整備が進み、長距離トラックの貨物輸送量が飛躍的に増加しました。国鉄では昭和41年にコキ10000系を投入。列車の高速化で対抗しました。
更なる対抗策として昭和44年からイギリス国鉄で行われていたトラックとの共同輸送方式を参考に「フレートライナー」方式の営業を始めました。フレートライナーとは物流業者が荷主となり、自社の路線貨物にコンテナ列車を用いた営業を行うもので、夕方に集荷し、翌朝には配達する。という現在では一般的な定時定形輸送を行う方式です。
フレートライナー方式を拡大する為には、コンテナ車の積載能力向上、製作コスト低減等の課題がある他、列車の運行に際しては旅客列車と同等の性能を有し、ダイヤに差し支えない事も求められました。コキ10000形式を拡大した形式も考えられましたが、特殊構造でありコスト低減の面で断念。昭和45年に運転最高速度95km/hを可能とするコキ9200形式試作車が製作され、得られた結果を反映した量産形式として昭和46年にコキ50000形式、コキフ50000形式が産声を上げました。
コキ10000形式よりも若干性能は劣るものの、電磁ブレーキや空気ばね等の特殊な装備は無く、牽引する機関車を選ばない利点があります。また、コキ50000系列の登場に合わせて、コンテナの規格の見直しが行われており、容積を拡大した他、荷役を容易にした12ft5tコンテナが用意されました。容易に高速化が可能な貨車として高評価を得、3631両製作されました。
車体構造は従来車と同じ、魚腹形の側梁を持ったスタイルですが、20ftコンテナを3個積載出来るようにする為、台枠が延長され20m級の大型貨車になりました。多種多様なコンテナを積載する為、積載するコンテナに応じて、必要のない緊締装置は垂下又は収納する構造となっています。積車時の最大重量は60t(軸重15t)としており、運用線区が限定される運用制限貨車となっています。
台車はコキ5500形式後期車で採用されたTR216形式をベースに改良を施したTR223形式を開発。ブレーキ方式はCL方式(応荷重装置付き自動空気ブレーキ方式)です。電磁ブレーキに頼らないで制動距離を確保する為、運転最高速度は95km/hとしています。
登場後、コンテナ車の主力になり、JR貨物へ移行後もコキ100系と共に鉄道貨物輸送の主役として活躍をしてきましたが、平成30年に引退、形式消滅しています。
コキ50000形式を見る←クリックして下さい。(戻る際は左上の←を押して下さい。)
コキフ50000形式59000番代21t積みコンテナ緩急車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 18300mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2720mm | 台 車 | TR203形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 4087mm | 積載可能 コンテナ |
12ft5tコンテナ 3個 | ||
コキ50000形式の12ft5tコンテナ1個分に車掌室を設置したコキフ50000形式。コイルばねのTR223形式は乗心地が悪く、労働争議に発展する事態に。環境を良くする為、昭和54年より余剰となったコキ10000形式等の空気ばね付き台車であるTR203形式との交換が行われました。同時にコキフ10000形式そのものをコキフ50000形式に編入しました。この車輛は59000番代と呼ばれ、原番号に49000番を加え、車体色を赤3号に変更しました。
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| コキフ59016(1位側) |
コサ900形式21t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | mm | 台 車 | TR63B形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | mm | 積載可能 コンテナ |
ISOコンテナ | ||
我が国の鉄道によるコンテナ輸送は昭和34年より開始されました。コンテナの規格は独自のものでした。一方、国際的なコンテナ輸送は昭和32年から始まり、昭和42年にコンテナ船が就航しました。この際、在日米軍基地向けの海上コンテナを長物車に載せて運びました。これが最初の海上コンテナ輸送となります。
国鉄では国際海上コンテナの鉄道輸送の需要が高まる見込み。と判断し、昭和42年に試作車として本形式を2両製作しました。
コサ900形式はISO1C形1個又はISO1D形2個を積載出来るもので、荷役設備の無い駅でも積載状態で荷役が出来るように工夫がなされていました。
特徴の1つとして、衝撃に弱い海上コンテナを保護する為、連結器の緩衝装置には大容量の油圧緩衝器を装備。飛び出たような形となっています。
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| コサ901(2位側) |
コキ9100形式41t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | mm | 台 車 | TR63E形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | mm | 積載可能 コンテナ |
ISOコンテナ | ||
コサ900形式と同じく昭和42年に2両製作された試作車で、軸重15tの運用制限車となっています。当時のISO大型コンテナ各種サイズを1個、ISO1C形は最大2個積載が可能となっており、多彩なコンテナを輸送する為の緊締装置が特徴です。台車は軸重に対応したTR63E形式を履いています。
コサ900形式と共に試験を行い、得られた試験結果としてコキ1000形式が量産車として誕生しました。
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| コキ9100(4位側) |
コキ100系40.5t、40.7t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 19910mm 20400mm |
走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2640mm 2663mm |
台 車 | FT1系 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2663mm等 | 積載可能 コンテナ |
10ft又は12ft5tコンテナ 5個、20ftコンテナ 3個、30ftコンテナ 2個、 40ftコンテナ 1個、ISO20ftコンテナ 2個、ISO40ftコンテナ 1個 |
||
コンテナ輸送の競争力を高める為に国鉄末期から速度や輸送力向上を図るべくコンテナ車の改造等で対応してきましたが、主力とされるコンテナ車は以下の通りでした。
コキ5500形式・・・積載効率、高速走行に難有り。支線区向け。
コキ10000形式・・・積載効率、保守面に難有り。高速走行は可能。
コキ50000形式・・・積載効率は良いが、ISOコンテナには対応せず。高速走行出来る改造車有り。
とそれぞれ一長一短の性格がありました。巷の輸送事情も大きく変化しており、あらゆる輸送分野に対抗する為には高速走行はもとより、汎用的な積載能力を兼ね備えた車輛が必要でした。国鉄からJR貨物へ移行し、直ぐに新型車輛の開発が始められ、昭和62年にコキ100形式4両が試作車として登場しました。
車体はコキ50000形式と同じ車体長を標準とし、コンテナ車の標準体型である魚腹形の側梁を持つ構造。ISOコンテナの一般的な8ft6in(2591mm)コンテナを積載可能とする為、床面高さを1000mmとしています。台車はコキ50000形式の履くTR223形式をベースに更なる高速走行に耐えうるよう開発したFT1系(運転最高速度110km/h)を履きます。
ブレーキ装置はコキ10000形式と同じCLE方式(応荷重装置付き電磁自動空気ブレーキ方式)で、ユニット方式による形式では一部の車輛をCLE方式とし、他を電磁弁のないCL方式(応荷重装置付き自動空気ブレーキ方式)としています。
既存車の置換え、海上コンテナ輸送等、実態に合わせた仕様の変更を重ね、派生形式を生み出し一大勢力へと成長し、現在は無くてはならない主力形式となりました。
コキ100系を見る←クリックして下さい。(戻る際は左上の←を押して下さい。)
コキ200形式48t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 15000mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2556mm | 台 車 | FT3形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2017mm | 積載可能 コンテナ |
ISO20ft24tコンテナ 2個、ISO20ft30.48t 1個、ISO40ft20.48t 1個 | ||
石油精製品や化成品などは古くからタンク車により輸送が行われていました。車輛の多くは運転最高速度が75km/hであり、これ以上の速度向上が難しく、ダイヤ作成上のネックともなっていました。これら車輛は国鉄時代に製作され、経年劣化が進んでおり、置換えも考えなければならない車輛が多く出てきました。そこで、JR貨物では荷主に20ft級ISOコンテナの使用を提案し、平成8年からISO規格で設計されたタンクコンテナが登場しました。
ISO20ftタンクコンテナは総重量が24tになり、コンテナ車の荷重の半分以上もある為、1個の積載に限られ、非効率を余儀なくされてしまいました。この非効率を解消する為、また、通称「クンロクコンテナ」と呼ばれる高さが9ft6inのISO40ftコンテナ(ハイキューブ(背高)コンテナ)を輸送出来る事を目的に低床式構造のコキ72形式を試作するも、特殊構造が災いし、量産化は見送られてしまいました。
コキ72形式の目的としたハイキューブコンテナを低床式貨車に頼らず輸送が可能なのか調査した所、多くの区間で物理的に可能である。となり、コキ100系と同じ床面高さを持ち、重量級コンテナを輸送出来る車輛の開発が進められ、平成12年にコキ200形式が登場しました。
構造的にはコキ100系をベースとし、自重軽減を図る為、車体長は20ftコンテナが2個積載出来るものとし、台車はコキ106形式で採用されたFT2形式を重荷重に耐えうる構造としたFT3形式としています。ブレーキ装置はCLE方式で、荷重を検知する機構は油圧式ではなく、ワ100形式で採用された空気式に変更しています。
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| コキ200-1(3位側) | コキ200-29(2位側) |
コキ200-1~44
本形式の前期グループになります。1番は先行試作車で側梁の形状等異なる部分があります。赤い小さなコンテナ車ですが、運転最高速度110km/hの高性能貨車です。
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| コキ200-83(3位側) | コキ200-79(4位側) |
コキ200-45~154
本形式の後期グループになります。留置する際に手ブレーキを使用した際に表示板が掲出される緊締表示装置が装備されています。細かい部分ではJRFマークの大きさが異なっています。近年になり、JRFマーク、突放禁止の消去が行われています。
コキ70形式40.6t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 20750mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2819mm | 台 車 | FT11形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 1965mm | 積載可能 コンテナ |
JR20ft 3個、ISO20f20tコンテナ 2個、ISO40ft又は45ft 1個 11tトラック 1台、4tトラック 2台 20kLタンクローリー 1台 |
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鉄道による海上コンテナ輸送は昭和53年に一旦途絶え、JR貨物発足後の平成元年にコキ100系により再開されました。当初は横浜博(YES’89)開催期間中の交通渋滞緩和という一時的なものでしたが、当時の運輸省によるモーダルシフト推進等の理由により、海上コンテナ輸送を本格的に始める事になりました。
コキ100系は床面を下げ、海上コンテナ輸送に対応した設計でしたが、9ft6inハイキューブコンテナ(通称クンロクコンテナ)は背高であり、対応出来ませんでした。
背高コンテナにも対応し、かつトラック輸送も兼ねる低床式コンテナ車の開発が行われ、平成3年にコキ70形式が2両登場しました。2両1組の構成で、連結面は高さを550mmとし、棒連結器を採用。トラックは自走で積載する為、両端部は開閉する構造となっています。台車は床面を下げる必要から、車輪径を610mmとした空気ばね付きのFT11形式を履いています。この台車はボルスタレス構造で、ディスクブレーキ、滑走防止装置を備えており、貨車では初めての採用例となっています。
平成4年より営業運転を開始しましたが、バブル崩壊による景気後退、ピギーバック輸送の需要減、背高コンテナ輸送に低床貨車を必要としない等の理由で量産車は製作されませんでした。長期留置を経て、平成15年に廃車。形式消滅しています。
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| コキ70-902(3位側) |
コキ71形式39.2t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 21300mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2789mm | 台 車 | FT12形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 1947mm | 積載可能 コンテナ |
JR12ft 4個、30ftコンテナ(UM20A30000番代限定) 2個 | ||
鉄道による乗用車輸送は国鉄時代は車運車を用いて対応していました。速達化や自動車の汚損防止等を目的に国鉄末期から専用コンテナの開発が行われました。いずれも復路が空荷となる欠点があり、大きな難題となっていました。
この問題を低床式多目的貨車(コンテナ車)として開発されたコキ70形式の設計思想をベースに低床化で生じた広い積載空間を活用し、往路は自動車、復路は12ft5tコンテナを輸送する「カーラックシステム」を開発し、平成6年に専用車輛としてコキ71形式が登場しました。試作車2両、量産車6両の計8両製作されました平成8年に貨車として初めて、鉄道友の会よりローレル賞を受賞しています。。
車体やシステムはコキ70形式がベースで、2両1組で、相互の連結は半永久連結器が使用されています。乗用車の汚損防止の為、車体の中央で分割するウイングトップ式のアルミ製ラックカバーを装備しており、その中に専用のUM20A30000番代を2個積載しています。往路はこのコンテナ1台に乗用車を4台又は5台積載します。復路は自動車の積載装置を床面に下げ、12ft5tコンテナを2個積載する仕組みとなっています。
カーラック輸送として活躍をしていましたが、コンテナの構造が複雑でメンテナンス費用が嵩む事、積載する自動車の大型化が進み、積載効率が悪くなる等の問題が生じ、やがて運用されなくなりました。晩年は笠寺駅でラックカバーが外された状態で長期留置され、令和2年頃に廃車され、形式消滅しました。
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| コキ71-901(1位側) | コキ71-4(3-1位側) |
コキ72形式48t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 16000mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2650mm | 台 車 | FT15形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2047mm | 積載可能 コンテナ |
JR12ft 3個、JR20ft、ISO20ft(20t)、ISO20ft(24t) 2個 JR30ft、ISO40ft 1個 |
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コキ100系による海上コンテナ輸送は好調でしたが、大型重量級コンテナやクンロクコンテナと呼ばれる背高コンテナには対応していませんでした。これらのコンテナ輸送に対応出来る車輛として、平成8年に本形式、試作車1両が製作されました。
単車運用で考えており、両端を通常のコンテナ車と同じ高さとし、積載部分のみ低床構造とした独特の外観となっています。床面を下げる必要から、台車は小径車輪(610mm)を用いたFT15形式を履いています。
試験を兼ねて営業運転を開始しましたが、背高コンテナ輸送に低床車輛を必要としない事が判明。量産化は見送られ、海上コンテナ輸送に適した構造を持つコキ106形式、コキ200形式へ生産が移行しました。令和3年に形式消滅しています。
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| コキ72-901(3位側) |
コキ73形式48t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 16000mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | mm | 台 車 | FT17形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | mm | 積載可能 コンテナ |
ISO20ft(20t)、ISO20ft(24t) 2個、ISO40ft 1個 | ||
ISOコンテナとも呼ばれる海上コンテナ輸送はコキ100系、コキ200形式で行われていますが、近年は9ft6in(2896mm)の背高コンテナ(クンロクコンテナ)が多く利用されるようになり、輸送範囲を拡大したくとも、トンネル等の建築限界を支障する為、運用区間が限定されている状況が続いています。
車輛限界の小さい線区でもクンロクコンテナ輸送を可能とする為、低床構造のコンテナ車が必要。という判断に至り、平成28年にコキ73形式が製作されました。
平成8年に製作されたコキ72形式試作車に似た車体で、積載部の床面高さは740mmとしています。車体色はコキ72形式ではJRFレッド(赤紫色)でしたが、本形式はファストブルー(明るい水色)としています。
1番が製作され、試験と改良を繰り返し、平成31年に3両が増備されました。特殊構造の車輛であり、コスト面での問題が大きく、本格的な増備が行われるのかは不明となっています。
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| コキ73-2(4位側) |
私有貨車
コキ2000形式48t積みコンテナ車
| 諸 元 | |||||
| 全 長 | 15000mm | 走り装置 | その他 | ||
| 全 幅 | 2556mm | 台 車 | FT3形式 | 特殊標記符号 | |
| 全 高 | 2017mm | 積載可能 コンテナ |
ISO20ft24tコンテナ 2個、ISO20ft30.48t 1個、ISO40ft20.48t 1個 | ||
タンク車をコンテナ輸送に置き換える目的とし、コンテナ車では2例目となる私有コンテナ車で、平成13年に2両製作されました。しかし、私有貨車としての計画は中止され、鹿島臨海鉄道の車輛として籍を置く事になりました。
コキ200形式と構造や積載可能コンテナは同じで、JR線への直通運転も可能となっています。1番は川崎製、2番は日車製でそれぞれ外観が異なっています。活躍したのは僅か3年程で、平成16年に除籍され、形式消滅しています。
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| コキ2000-1(3位側):鹿島臨海鉄道 | コキ2000-2(2位側):鹿島臨海鉄道 |
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